微積分法の発明、さらには「白色光はあらゆる色の光が混ざったものである」という光学の提唱など、数知れぬ偉業を達成した天才科学者が、かのアイザック・ニュートンである。
幼い頃より実験が大好きで、幼少の頃にはネズミの走行を利用した粉挽き機を作って遊んでいたニュートン。
そんな彼が遺した数々の功績の中でも、万有引力の法則は最も有名かつ偉大な発見の一つだ。
1665年、ペストの流行により18ヶ月間の休暇を得た大学生のニュートンは、自宅の庭にある木からリンゴが落ちるのを目撃した。そこで彼はいわゆる万有引力を発見するのである。
これはりんごが地球の中心に引き寄せられる引力の発見にとどまらず、その力が月や惑星に対しても働いているという発見にも至った偉大なひらめきであった。
ニュートンの地頭の良さと豊富な知識・柔軟な発想力が前提ではあるものの、このりんごが木から落ちるという何気ない光景が彼にその着想を与えたことは確かである。
りんごが落ちるというイベントは、何かの発明のトリガーになりうるのかもしれない。
何の変哲もない普通の人間でも、もしも急にりんごが頭に落ちてきたら、
ニュートンのような画期的な発明ができるのではないだろうか。
我々はニュートンのように勉強も計算もろくに出来ない。それでもただ一つ、りんごを頭に落とすことならできる。そのトリガーさえ引けば、あの時のニュートンの万有引力のように、我々もまた何かしらの偉大な発見ができるかもしれない。
ということで今回は、なんでもないような人間でも、頭にりんごを落とし続ければ何かすごい発見ができるのかという検証を行う運びとなった。
万有引力の発見から350年経った今、偉大なるアイザック・ニュートンにマジスカスクエアガーデンが挑戦する。
検証開始
今回は次の人物で検証を進めていく。
ごどう…当サイトの企画スタッフ。今回は頭にりんごを落とされ続けながら発明に挑戦する。人生で一番の発見は、トイレで大をした後にマッチを擦ると、臭いが消えること。
ぴろぴろ…当サイトの管理人。今回はごどうの頭にりんごを落としていく。人生で一番の発見は、稲川淳二が太ったら多分ちょうど吉村作治になること。
我々は早速、都内某所にごどうを呼び出し企画の概要を説明した。
りんごの落下を利用してごどうさんにも何かを思いついていただきます。
何で俺だけちょっと痛いんだよ。
なのでニュートンの頭にもりんごが落ちたかもしれません。そのあたりは、ご心配なく。
果たして素晴らしい発想は生まれるのか。
それでは早速ごどうの頭にりんごを落としていこう。
頭にりんごを落としてみた
いや怖いって。いつ落ちてくるか分からないってめちゃめちゃ怖いんだけど。
ゴンッ
※りんごが傷つかないように床に毛布を敷いてあります。
ゴッ
なかなか発明をしてくれないごどうに対して、我々はりんごを落とし続けた。
ゴンッ
カッ
ゴンッ…パッ
そして…
カンッ
夏が好きな人にはウケるんじゃないかな。
あと何すか、たまに風鈴の音も出るって。
りんごを複数回ごどうの頭に落としてみたが、期待していたような結果は得られなかった。
闇雲に同じことを続けても結果は大きく変わらないだろう。そこで我々は次の手札を切った。
りんごの色を変えてみた
先ほどまでの赤りんごではなく、次は青りんごで検証に挑んでみた。
コンッ
この感覚もう赤りんごでやったよ。
ボッ
バスッ
おい頭狙えよなノーコンがマジで。
そして…
ガッッ
おいテメェ。頭に落とすって話はどうなったんだ。
とんかつとカレーを一緒に食べると美味しそうという発明が…
つまり個室トイレくらいの狭さで、椅子は便器を模したもの。
でもこの個室トイレカフェは何時間いたっていい。
本当にトイレにいるみたいな、そんな感覚が味わえる。
「個室トイレカフェ」
これいけるんじゃない?
当事者の俺が一番わかるよ、無理だってこと。
検証を通して我々は改めてニュートンの偉大さに気づく。
万有引力が彼の頭に浮かんだ当時、1%のりんごの落下と、99%の彼のポテンシャルが存在したのかもしれない。
だが、ここで我々は発明においてりんごの落下以外の重大なきっかけの存在に気がつく。序盤のニュートンの図を再確認してみよう。
りんごが木から落ちたのを見て、万有引力の証明に繋がる何かしらの発想が頭に浮かんだニュートンであるが、
頭のすぐ横で電球が点灯している。
いかに350年前と言えど、人が何かしらを思いつく瞬間に電球が点灯するのはニュートンも同様だったに違いない。
ということは、逆算して考えると、頭上で電球が点灯すれば人は何かしらの発明ができるのではないだろうか。
我々は早速その検証に移ることにした。
頭の上で電球を光らせてみた
それでは、いきます。
わかった、電球がこっち向いてる!ねえ、電球なんでこっち向いてるの!?
頭上で電球を光らせても一朝一夕には発明は生まれないみたいだ。
そこで我々は、今回の検証の集大成として、最後の手札を切った。
頭上で電球を光らせてりんごも落としてみた
…ゴンッ
話していい?話し始めていい??
ガウンッ
喜怒哀楽、4種類の自分の表情がプリントされたマスクだ。
それら4種類のマスクをよしなにつけるだけで、相手に自分の感情を伝えることができる。
個人で持ち運びができるエスカレーターと思ってもらっていい。
階段などの面倒な段差に取り付けて、膝を曲げずに優雅に登ることが可能だ。
結論:頭にりんごを落としても、電球を点灯させても、ニュートンのようにうまくはいかなかった。
総括
いかがだっただろうか。
今回の検証を通して、改めてニュートンの偉大さに気づく結果となった。
思えばニュートンに万有引力を閃かせるきっかけは、別にりんごが木から落ちることじゃなくてよかったのかもしれない。
空から雨水が落ちてくる光景、傾斜のついた上り坂で手押し車が滑り落ちてくる光景。彼の万有引力の発見のきっかけはそういったものであったかもしれない。
偉大なる発明には偉大なる発想が必要みたいである。
亡きアイザック・ニュートンへ。やっぱり、あなたには誰も敵わない。
完
検証に使用したりんごは美味しくいいただきました