マジスカスクエアガーデンをご覧の皆さん、こんにちは。
5-2=と申します。
普段は、フリーの記者として、政治・経済・社会の隠された真相に迫るべく活動しています。
そんな私が直面した、いまだ解決されない、空前にして絶後の「謎」があります。
ミシュランマンの心臓は何色か?
ミシュランマン(本名:ムッシュ・ビバンダム)は、フランスの大手タイヤメーカー「ミシュラン」のマスコットキャラクターです。
ご覧のとおり、彼の外見は真っ白。
では果たして、彼の心臓は、
人間や他の動物と同じように、「赤」なのか?
それとも、外皮と同じように、「白」なのか?
専門家の間でも意見が分かれており、論争が絶えません。
国民的人気キャラクターであるミシュランマンの心臓の色は、長年にわたりベールに包まれたままなのです。
この記事を書くにあたり、日本ミシュランタイヤ株式会社(ミシュランの日本法人)に宛てたミシュランマンの心臓の色について回答を求めるメールを下書きフォルダに入れましたが、期限までに回答はありませんでした。
2024年10月現在、ミシュランがミシュランマンの心臓を公開したことはなく、そもそもミシュランマンの体内についても、一切の情報が開示されていません。
1898年のミシュランマン登場以来、その体内についての情報を隠蔽し続ける同社の姿勢は残念と言うほかありません。
しかし、これで終わってしまっては皆さんに真相をお届けできない!
そこで今回は、ミシュランマンの心臓の色について詳しい2名の識者をお呼びし、徹底議論のうえで、答えを出そうと思います!
ミシュランマンの心臓は赤か?白か?
その答えがいま、明らかになる!
2024年9月某日 都内某所
本日はよろしくお願いします。
「「「よろしくお願いします」」」
アン 三カ(あん みか)
モデル。色の数に詳しい。雨の日には4人になる一面も。
お声がけいただいてほんまにうれしいです。
毎日ミシュランマンの心臓の色について考えてはいるんですけど、いかんせん発信する機会は少ないでしょ?だからこういう場はほんとにありがたいんです。出会いに感謝です。
今回はアン三カさんに加えてもうお一方、リモートで参加いただく予定です。そろそろ繋がると思うんですが……
「どもー。こんにちはー。」
虹村 博之(にじむら ひろゆき)
論破王。愛称は「ひろゆき」。鏡というものの存在を知らない。
ひろゆきさんお久しぶりです。
今日はフランスのご自宅からのご出演ですか?
そんなとこですー。
なんか、画面が…
あ、本当ですね。
ひろゆきさん、Zoomの背景が真っ白になってるようですが…
あ、すみません。
いつもの背景になった!
設定がおかしくなってたみたいです。続けてくださーい。
では、双方そろわれたところで、ミシュランマンの心臓の色についてのご主張とその理由をお伺いしていきます。
まず、アン三カさんからお願いします。
はい。
まず私がひろゆきさんにズバッと言いたいのは…
ミシュランマンの心臓って”赤”やねん
◆アン三カの主張◆
ミシュランマンの心臓の色は 赤
そこは白じゃないんすね。
答えは赤の一種類やねん。
ミシュランマンの姿をまず見てほしいねんけど、二足歩行の人型。そうなると、体内の構造も、人間や人間に近い哺乳動物と同じである可能性が高い。当然、心臓の色も私たちと同じ”赤”になってくる。
うーんと、一つ反論すると…
すみません、ひろゆきさん。ひろゆきさんのご主張はアン三カさんへの反論も含めて後ほど時間をとってお聞きしますので、いったんアン三カさん、続けてください。
はーい。
ひろゆきさんごめんね。続けると、”赤”である理由はもう一つあります。
心臓って体のどっち側にあるか知ってます?
左ですね。
そう。そして、”赤”は”左”やん。
だから左にある心臓は赤い。赤いから左にあるといった方がいいかもしれません。
ありがとうございます。
それでは続いて、ひろゆきさんお願いします。
えっと、ミシュランマンの心臓って、白なんすよ。
◆ひろゆきの主張◆
ミシュランマンの心臓の色は 白
まずミシュランマンって、タイヤの化け物なんすよね。何個かの白いタイヤが積み重なってあの体になってるんですよ。
僕らが普段見るタイヤって大体黒いと思うんですけど、黒いタイヤって内側も黒いですよね。外側で地面と接する面も、内側のホイールと接する面も、どちらも黒い。タイヤっていうのは、内側も外側も同じ色なんすよね。
なので、体が白いタイヤでできたミシュランマンは、内臓も白だと考えるのが普通だと思うんです。
あと、さっきアン三カさんが、なんか漫才師さんのフレーズを引用して「赤は左だから、左にある心臓は赤だ」みたいなこと言ってましたよね。
はい。
「赤は左」っていうのは、「赤いものは左に位置する」って意味だと思うんで、「左にあるものはすべて赤い」って意味じゃないと思うんですよね。その論理関係がわからないほど、アン三カさんって頭悪くないと僕思うんすよ。これだけ芸能界で活躍されてて。
基本的に、ミシュランマンの心臓は赤いと思ってる人って頭の悪い人が多いんで、そういう論理的な話ができない人に支持されるように、あえてそういう話をしてるんだなーと思いました。
いったん切りますね。ひろゆきさんの今のお話は、「赤は左」というのは論拠にならないというご指摘だと思います。その点アン三カさんいかかがですか。
たしかに、「赤は左」っていうのは、心臓が赤である理由ことを端的に言い表した表現だったから使っただけで、あまり実質的な理由ではなかったかもしれません。
議論で実質的じゃないこと言っちゃダメでしょ(笑)
それだったら、「白って200色ある」から、アン三カさんには赤に見えてる心臓の色も実は「そういう種類の白」ですって言ってもいいんすか?
だから、私が言いたいのは、人間に近い身体機能を持っているミシュランマンは、内部の構造も人間に近いはずだということです。そこが一番の根拠。
それも僕よくわかんなくて、たしかに人間の心臓は赤だと思うんすよ。ほかの多くの動物も赤だと。それはわかりました。
でも、例えば、iPhoneっていろんなカラーバリエーションがあるじゃないですか。僕は赤のiPhone使ってるんですけど、「人間の心臓が赤だから、ミシュランマンの心臓も赤だ!」っていうのは、「俺のiPhoneは赤だから、お前のiPhoneも赤だ!」っていうのと同じだと思うんすよね。理由になってないじゃんっていう。
それは全然違いますよ、ひろゆきさん。iPhoneはそれぞれの色、赤とか白とかのiPhoneが確実に存在してますよね。でも心臓はそうではない。そのうえで、ミシュランマンの心臓の色を考えたときに、赤が一番自然だっていう話をしてるんです。
「自然」とかそういうふわっとした言葉でごまかすの僕よくないと思うんですよね。アン三カさんは、ミシュランマンの心臓の実物を見たことがありますか?
みんなそれを見たことがないから、こうやって議論してるんじゃないんですか?
今みんなの話はしてなくて、アン三カさんが、ミシュランマンの心臓の実物を見たことがあるかどうかを聞いてます。「はい」か「いいえ」で答えてください。
だからそれは…
「はい」か「いいえ」で答えてください。
ありません。
てことは、心臓が赤であるのが自然っていうのは、
あなたの感想ですよね
なんだろう、嘘つくのやめてもらっていいですか?
ありがとうございます。いったん引き取ります。その間にひろゆきさんは言葉の色彩をモノクロに戻してくださいね。
今のお話の論点は、誰もミシュランマンの心臓を見たことがないという点にあると思うんです。誰も答えを知らない、手がかりさえも持ってませんよねと、その中でどうやってミシュランマンの心臓の色を考えていくんですかと。どうやって説得力ある議論をしていくんですかと。私はこの問いは重いと思う。
一点よろしいですか?さっきひろゆきさんがおっしゃった中で、ミシュランマンの体がタイヤでできているというお話がありましたよね。
はい。
それは正確ではないですよね。ひろゆきさん見てらっしゃるかわからへんけど、ミシュランの公式サイトにはこう書いてあって、
ちなみに、ミシュランマンが白い理由は、当時高級品であったタイヤは一つ一つ白い布や紙で包まれていたからだと言われています。
つまりね、ミシュランマンが白いのは、体が白いタイヤでできているからではなくて、白い包装をされているだけやねん。
だから、外側が白いから内側も白いという論は成り立たない。
じゃあ同じように、赤いという論も成り立たないと思うんですけど。
おしまいまで聞いて。ミシュランマンの体がタイヤの積み重ねできているのは間違いないんやけど、タイヤが積み重なっただけの塊が、いきなり歩いたり走ったりできるわけがない。だから、ミシュランマンの体の内側が「タイヤの素材そのまま」なんてことはあり得ないと思う。タイヤの塊が人間と同じような身体機能を獲得したのは、人間に近い身体構造を獲得したからでしょ?
つまりミシュランマンの心臓を含めた内臓も、人間と同じ赤色のはずだ、と。
少なくとも、ミシュランマンの内部には人間的な行動を可能にする“何か”がある。それは赤である可能性が高い。
やっぱりなんか納得できないっていうか、アン三カさんがミシュランマンの心臓を赤だって言う理由はわかったんですけど、結局、実物見たことないわけじゃないですか。ミシュランマンの体内を見たことがない。それで想像の話だけされてもなあっていう気がするんすよね。
じゃあひろゆきさんはミシュランマンの体の中を見たことがあるの?
ありますよ。
ほんまに!?
そのお話、もう少し詳しくお聞かせ願えますか?
いつ、どこで、見たのか。
えーっと、10年ぐらい前になるのかな。
ミシュランの本社の人とたまたま知り合って、ミシュランマンの心臓の話になったんですよね。
それで、「ミシュランの中身を見るか?」って言われて、「あー、はい」みたいに答えたら、それから。
それから、というのは?
そのあとに、ミシュランマンの体の中を見ました。
全部真っ白だったんすよね。心臓も多分白だと思います。
信じられへん…
ミシュラン社は、今日までミシュランの心臓についての情報を秘匿し続けています。
ひろゆきさんにだけそれを教えたと?
なんで僕に話が来たかは知らないですよ(笑)
僕はミシュランの人じゃないんで(笑)
やっぱり信じられへんわ。
その写真とかはないの?
写真?なんですか? 写真って?
…ダメだ これ(笑)
あ、すいません、なんか。言葉を知らなくて
例えば「写真」って言葉の意味を僕は知らないんですけど、一般の人的にも多分そんなに常識的な言葉じゃないですよね? それを持ち出して「ダメだこれ」って言われても、僕はボキャブラリー少ないかもしれないですけど、それは呼んだ人に対して失礼じゃないですか?
すみません、ひろゆきさん。いったんこちらで整理しますので、その間に感情のフォントをゴシックに戻してくださいね。
ひろゆきさんの今のお話だと、ミシュランマンの体の中は白だったと。だから心臓の色も白だろうと。たしかにそういう推測は立つと思います。
ただ、お話を総合すると、ミシュランマンの体の中を見たけれど、心臓は見えなかった、確認できなかったと、そういうことですよね。そうなってくると、色以前の問題として、心臓の有無というところから問題になってくる。
その点も含めて、ミシュランマンの体内の状況がどうだったか、もう少し詳しく聞かせていただけませんか。
白いです。それ以上は言えることはないでーす。
いきなりミシュランマンの体の中を見たことあるって言われて、白かったですって言われても、そんなん信じられません。
でもそれが事実ではあるんで(笑)
その後も両者の主張は続くも…