世にはびこるいじめ。
いじめは決して起きてはならないことである。いじめは意地汚く、残酷なものである。
いじめの主犯格などは特に卑劣で、下劣である。
そんな彼らが出すいじわる問題は、やはりとんでもなくいじわるなのではないか。そういった疑問が生まれたので、今宵検証していこうと思う。
今日は都内の会議室に、過去にいじめの主犯格だった3人に来てもらった。
まずは彼らがどんないじめをしていたのかを詳しく聞いた後、
彼らの出題する「いじわる問題」に、当メディアのスタッフ3人が答えていく….
いじわる問題の回答者たち
ごどう
早稲田大学教育学部出身。いじめ問題には人一倍敏感であり、大学の卒論の題目は『いじめはなぜ起こるのか』
桐生
慶應大学在学中。大学では心理学を専攻しており、いじめ加害者の心理について詳しい。
カズマ
早稲田大学社会学部卒業。世界で一番嫌いなものは「いじめ」
一人目の元いじめ主犯格が登場
よろしくお願いします
よろしく。
で、君はどういういじめをしてたの?
はい。小学6年生の頃、自分には近藤くんという友達がいました。近藤くんは少し抜けていて変わった子なのですが、普通にみんなの輪の中にはいました。
なるほどね。
ただ、ある日その近藤くんが学校でうんこを漏らしたんです。僕しか見ていなかったのですが、僕はそのことをクラスの連中に言って回りました。
最低だな。
そこからクラスの連中による近藤くんへのいじめが始まりました。一日中近藤くんを無視したり、教科書を隠したりしました。
定番のいじめって感じ。
近藤くんは少し抜けている子だったので、無視したり教科書を隠されたりしても、ポカンとした様子で、自分がいじめを受けていることを誰かに相談するようなタイプでもありませんでした。
その近藤くんの性格に漬け込み、さらに僕らのいじめはエスカレートしました。
気分悪い。
相手が人に相談できない性格を利用しやがって。
ある日、僕が近藤くんを「こっち来て!」と誘って、小走りで教室に向かったのです。近藤くんは僕同様に小走りで後ろを付いて来ました。僕はどんどん走るスピードを上げて、それに伴い近藤くんもスピードを上げました。そして僕は、教室に入った瞬間に、勢いよく扉を閉めたのです。
え….??後ろに近藤くんがいるんでしょ….??
はい。僕の後ろを走って付いて来た近藤くんは、必然的に扉にぶつかり、その瞬間窓ガラスが割れて、近藤くんはガラスの破片で顔と腕が血まみれになりました。
ふざけんなよ。。
小学生の考えることかよ。
そしてそのすぐ後に担任の先生が来たのですが、先生に対して僕たちは「近藤くんが一人で扉に突っ込みました」と説明をしてしまったのです。近藤くんもその時うまく喋れず、否定することができませんでした。その事件は近藤くんの自業自得ということで終わってしまったのです….
聞かなきゃよかったよ。
え、ごめん。病気?今から俺と一緒に病院行かない?
近藤くんはその後学校に来なくなり、中学に進んでも学校に来ませんでした。あの事件以来、近藤くんは僕らの前に2度と姿を表しませんでした。本当にもし会えたら、あの時のことを謝りたいです。
今さら遅いよ。
今更謝ったって近藤くんの心の傷は癒えないよ。
はい、本当にその通りですよね。
それでは、問題です。
ここに30人乗りの潜水艦があります。ところが30人ちょうど乗ったところで沈んでしまいました。なぜ沈んでしまったのでしょうか?乗客はどうなったのでしょうか。
(※皆さんも一緒に考えてみましょう。)
うーん….
なぜ沈んだ…故障….??
船長を入れると、31人乗ってた…から….?
あぁ、そういうことか。
いえ、違います。
正解は….潜水艦なので、沈むのは普通です。
まじかよ。
問題もくっそ性格悪いな。
帰れよ。お前みたいな奴はもう帰れよ。
すみません。それでは失礼します。
(ガチャッ)
あいつ本当に人間か?
救いようのないやつでしたね。
さすが元いじめの主犯格だな。
続いて女子校出身の元いじめ主犯格登場