福笑い挑戦中に顔のパーツをこっそり真ん中にギュッと集めたら、何ゲーム目で気づくのか




 

福笑いとは、主に正月に行われる日本の伝統的な遊びであり、

おかめやおたふくの輪郭が印刷された紙に、目隠しをしたプレイヤーが目や鼻を順に置いていき、顔を構成していくというものである。

 

基本的に、それぞれのパーツが適切な位置に置かれ、顔として違和感のない成果物が出来上がることは稀である。

目や鼻や口はおよそ尋常でない位置にあるもので、おもしろおかしい顔になっていること自体に趣を見出している。

 

つまりプレイヤーの空間把握能力は目隠しにより大幅に制限される。

頭の中でイメージしてる顔面を福笑いで再現することは、一般人にとっては至難の業というわけだ。

 

 

 

もしも福笑い中にこっそり出来上がった顔のパーツをギュッと中央に寄せたら、

やってる本人は流石に気づくのだろうか?

 

細川たかし、6年ぶり紅白歌合戦に出場 「カラフル特別企画」で「北酒場」などメドレー : スポーツ報知

プレイ中に意識していた目と目の距離、鼻の位置、口の向きなど、目隠しを取った瞬間に全て否定されてしまうのが福笑いだ。

仮にその最中に、誰かにパーツを中央にギュッと寄せられていたとしても、「あれ、思ったより全部寄っちゃってるなぁ」と受け入れてしまうのはやぶさかでない。

 

細川たかし | 日本コロムビアオフィシャルサイト

ということで今回は、

福笑い挑戦中にバレないように顔のパーツをこっそり真ん中にギュッと集めたら、プレイヤーは何ゲーム目で気づくのかについて検証する運びとなった。

 

細川たかし | 細川たかし音楽事務所

視覚を失った状態もさらに突き詰めると、残りの五感が鋭敏となり空間把握能力は研ぎ澄まされていくという。

今回は福笑いにおいて、そのような座頭市状態を生み出すことができるのか。人間の能力の限界に挑戦していく。

 

検証開始

今回の検証には次の人物が参加する。

 

ごどう…当サイトの企画スタッフ。今回は福笑いに挑戦する。新年レクリエーションの中では断然“羽子板”派

ぴろぴろ…当サイトの管理人。今回は撮影を行いながら、都度ごどうの並べたパーツをギュッと中央に寄せる。幼少期より、他人の福笑いの顔パーツを勝手に動かしていた。

 

また、今回はごどうに「自分の顔で福笑いをやると上手くできるのか」という偽企画を伝え、これに挑んでもらう体裁をとる。

慣れ親しんだ己の顔面であるからこそ、たとえ光を失ったとしても再構成ができるだろうという偽企画らしいガバガバな趣旨である。

 

気色の悪いポテトヘッドが完成したが、これが本企画の挑戦の舞台だ。

 

ごどう自身はのっぺらぼう状態の自分の顔に、目隠しをした状態で、自分の目や鼻のパーツを置いていく。

全てのパーツを置き終えて、終了の合図を出したら、目隠しを外す前に全てのパーツを中央に寄せる。

 

目隠しを外したごどうが目の前の結果に違和感を覚え、仕込みを疑ってくるまで繰り返すという流れだ。

それでは早速検証を始めよう。

 

1ゲーム目

ごどう
人の顔面でエグいことするな。

ぴろぴろ
福笑いという競技において、120%の力を出し切ってもらいたいので。

ごどう
昨日肩から上の写真を送ってくれって言ってたのはこういうことだったのかよ。

 

ごどう
しかし気味が悪いねこの状態は。全部俺の持ち物のはずなのに

ぴろぴろ
ザワザワしますねこれが机にあると。早いとこ完成させてしまってください。

自分も、どっちに話しかけていいか分かんなくなってきます。

ごどう
ふざけ過ぎだろ。

 

ごどう
いやぁしかし、いくら自分の顔と言えど自信ないな…

ぴろぴろ
約30年見てきたパーツの配置ですから。きっと大丈夫なはずです。

ごどう
30年の間にもちょっとずつ変わってるからな配置。

 

ごどう
まあ目隠ししても完成形のイメージはできてるっちゃできてるな。

よし、やってみるか。

 

ごどう
えーと、これが紙の始まりで、ここがおそらく肩だろう

 

ごどう
大体こういうのは最初に土台の位置を確認しておいて、大事なのは途中で動かさないこと。

大元が変わればイメージしていた鼻や口の位置が変わっちゃうからね。

ぴろぴろ
福笑いへのアプローチが堅実ですね。

 

ごどう
最初の輪郭のイメージを忘れないようにする。

結局鼻と口が中心で同じラインにあって目と眉はそれに応じて…

ぴろぴろ
口動かすのはそのくらいにして、手動かしましょうか。

ごどう
口動かすんだよ今から。

じゃあとりあえず、口をくれ。

 

ぴろぴろ
はい、口です。

ごどう
サンキュ

 

ごどう
口が結局この後のパーツの配置の基準になってくるからね。

ここは間違えられないぞ。

ぴろぴろ
パーツ間の相対位置で捉えていくんですね。

 

ごどう
顎がここのはずだから、口はここだな

よし、次は鼻をくれ。

 

ぴろぴろ
はい、鼻ですね。早く、取ってください。

ごどう
汚いもんみたいに扱うなよ。

 

ごどう
口の位置から、やや上。ここだ。おっと、口は動かさないように気をつけないと。

 

早速ベヘリットみたいになってしまったものの、顔のパーツの位置関係としては大きな失敗はしていない模様だ。

 

ごどう
よし。次は目か。ここはちょっと神経使うぞ・・

 

ごどう
鼻の位置から、指半分くらいか。

 

ごどう
眉は目の真上。俺は目と眉があんま離れてないからね。

そんで俺は下がり眉毛なので、やや斜めに。

ぴろぴろ
おお、やっぱり自分の顔だと、特徴を理解して進められますね。

 

ごどう
逆側も同様に鼻を基準に。

 

ぴろぴろ
最後のパーツ、左眉です。

ごどう
うむ、確かに受け取ったぞ。

 

ごどう
目の位置はもう決まってるから、左眉は添・え・る・だ・け。

 

ごどう
よし、終わったぞ。どうだい??

 

 

福笑いとしては及第点といったところである。

我々もごどうと時間を共にして長いが、コンディションによってはこんな日もあるとも言える。

 

ごどう
どうよ?見ていい?タオル取っていい??

ぴろぴろ
ちょっとお待ちください。写真撮りますので。

 

それではこれらの顔のパーツを、ごどうには内緒でこっそり真ん中にギュッと集めてみよう。

 

ぴろぴろ
いやあ、でもなかなか理論立てて攻められますね。

ごどう
やっぱりそうかな?大切なのは実は肩の位置と顔の輪郭の位置がブレないことなんだよな

 

ごどう
だから、そこに気をつけて口の位置さえ間違えなければ、あとは口を基準に鼻・目・眉がおけるのよ。

 

ごどう
これが上手くハマれば、自分の顔じゃなくてもいけるかもしれないな。

 

ごどう
結局福笑いは、“技術”なんだよな。

 

ぴろぴろ
写真撮り終わりましたので、もう大丈夫です。

ごどう
お、じゃあタオル取るねー。

 

こちらがごどうが並び終えた顔のパーツを、こっそり中心にギュッと集めたものである。ごどうの作ったものよりかは幾分存在しそうな気もするが。

何だろう、どこかで見たことはあるが、絶対に思い出せない人物のようだ。

 

果たしてこれを見て、ごどうは異変に気づくのだろうか。

 

ごどう
ではでは。

 

ごどう
おっ。

 

ごどう
誰だこいつは。

ぴろぴろ
ごどうさんですよ。とりあえず、構成要素は。

 

ごどう
これあれだろ、みんなの夢に出てくるやつだろ。

ぴろぴろ
THIS MAN(ディス・マン)ですね。

ごどう
すげえ複雑な気分だよ。自分の顔で福笑いやってディス・マンが完成するの

 

ごどう
えぇーっていうかマジか、、

俺こんなに距離感掴めてなかったのか。

寄りすぎてるだろこれ

 

どうやら気づいてなさそうだ。

 

ごどう
結構いけた気はしたんだけどな。

こんなに寄ってる感覚はちょっとなかったな。

ぴろぴろ
いかに自分の「これくらいだろう」という感覚が間違っていることを教えてくれるのが福笑いですからね。

ごどう
やってる最中は気づかないもんだな…

 

ぴろぴろ
ではごどうさん。この反省を糧に、2ゲーム目いってみましょうか。

ごどう
え、まだ続くの、これ。

 

ぴろぴろ
はい、ごどうさん自身もこの結果で終わるのは悔しいでしょう。

是非とも2ゲーム目、満足のいく結果で終わらせましょう。

ごどう
福笑いってあんま連続でやっても楽しくないんだけど。

 

一回では自身の並べたパーツがギュッと中央に寄せられても気付けなかったため、

ごどうによる福笑い、続行へ。

 

2ゲーム目

ごどう
ちょっと次は意識的にもう少し各パーツを離してみることにするわ。

ぴろぴろ
良いですね。自分の感覚を疑っていきましょう。

 

ごどう
まぁ、さっきの結果からして鼻の位置は間違ってないんだよな。

我々で中央に寄せているので、もちろん鼻の位置は必ず正しくなる。

 

ぴろぴろ
口です

ごどう
なんか俺、自分の口の形結構好きよ。

ぴろぴろ
何ですか急に

 

ごどう
口がちょっと寄りすぎていたな。少し離すか。

 

ごどう
目も、気持ち離し気味でね。

 

1ゲーム目の反省を生かし、先ほどよりも目・眉・口の位置に注意をするごどう。

 

ただそれらも全て我々の最後の処理で台無しになるのだが。

 

ごどう
よぉぉし……。

できたぞ。今回はどうだろう??

ぴろぴろ
お、ちょっと見せてください

 

 

離すことに意識がいきすぎて、

目と眉がもはや戦線から離脱している形となった。

 

ごどう
鼻を軸にして、口と目を配置していく。先ほど同様にね。

ただその際に、1回目よりも少し遠目にズラす。

 

ズラしてきた。

 

ごどう
どうだ?

目隠し外していい?ねぇ、見ていい??

ぴろぴろ
なるほど。わかりました

それではちょっとこの写真をいろんな角度から撮りたいので、少し待ってくださいね。

 

今回もごどうの苦労はつゆ知らず、それぞれのパーツを中央に寄せていく。

 

途中、奇跡的にかなりイケメンな状態へ遷移するも。

 

我々のミッションはあくまで粛々と、真ん中に。

 

ごどうが各パーツを離し気味に配置した2ゲーム目、負けじと我々もやや重なり気味にパーツを中央に寄せた。

 

これで流石にごどうも気づくのではないだろうか。

 

ぴろぴろ
それではごどうさん、目隠しを取っていただいて大丈夫です

ごどう
ういうい。

 

ごどう
……っと。

 

ごどう
ディス・マンじゃねえか。

ぴろぴろ
これはどちらかというとディス・マンですね

ごどう
ディス・マンにしても寄ってねえか?

ぴろぴろ
そうですね、ディス・マンの福笑いですね

 

ごどう
っていうか、、

重なるのはあり得くない?

 

やや、気づきかけた。

 

ごどう
さすがに距離を離すことには意識を向けたぞ今回。

ぴろぴろ
ごどうさん、ちょっと見てて思ったのですが、パーツを置いてから離すときに摩擦でパーツが若干中央に寄ってます

 

ごどう
マジで?あ、なんかそんな感触は確かになくもないな。。

ぴろぴろ
土台もパーツもペライチの紙なので、予想以上に摩擦が発生してますね

あとごどうさんが触ってないつもりでも、パーツを配置する際に置いてある別のパーツに手が当たって移動したりも。

ごどう
確かに、ここまで思ってたのと違うと、それしか考えられないのか。

 

ぴろぴろ
本当の福笑いは置いた後に動かないような、しっかりした作りになってますからね

それに関しては、十分な物を用意できず申し訳ないです。

ごどう
いやいやまあ、それはいいんだけど。。

 

ごどう
ちょっとあんま長いことこれ机に置きたくないな。夢に出てきそうだわ。

ぴろぴろ
ディス・マンって本来そういうものですけどね

ごどう
ディス・マンじゃねえよ、俺なんだよ一応これは。こんなになっちゃったけど。

 

ぴろぴろ
じゃあ次こそはちゃんと完成させて、晴れ晴れしく終わりましょう!

ごどう
え、まだあるの?俺も流石に疲れてきたんだけど。

ぴろぴろ
ディス・ゴドウになって、気持ちよく終わりましょうよ。

 

ごどう
こんなストイックになるもんだっけ福笑いって。

 

2ゲーム目に関しても、我々のイカサマを完全に見抜いたとは言い切れないので、泣きの3ゲーム目に突入する。

 

3ゲーム目

ごどう
….目と鼻を離して、

おっと、摩擦にも気をつけないとな….ブツブツ

 

ごどう
よし、動いてないな。いや、ちょっと移動してるか?いや、大丈夫だ。

 

各パーツを離し気味に、かつ置いた後の摩擦での移動にも気を配るごどう。

本日3ゲーム目の福笑いに対して、彼の心と体は追い込まれている。

 

 

ごどう
よし、できたぞ!

これでいかせてくれ。最高傑作だ。

ぴろぴろ
おぉ、お疲れ様です。見せてください。

 

 

これが、今日のごどうの3作目である。確かに今日の出来の中ではピカイチかもしれない。

 

ごどう
一応、今日の反省点は全部生かしたぞ

ぴろぴろ
ありがとうございます。それでは写真を撮るので、ちょっと待ってくださいね。

 

今回も一切の容赦無く、顔のパーツを中央に寄せるのだが、

 

もし仮に3回目もごどうが気づかなかった場合を考慮し、今回は流石に気づかせるため、

 

 

口を「笑っている状態の口」に差し替えたものを用意した。

 

 

ぴろぴろ
ではごどうさん、目隠しを取っていただいて大丈夫です。

ごどう
うし、今回はマジで自信あるぞ

 

ごどう
これでズバッと、気持ちよく終わりたいね

 

ごどう
さて

 

ごどう
ウ”ッ

 

ごどう
ウオオィィィッ

 

ごどう
ハァ、ハァ…。何なんだよマジで。。

クソ怖ぇじゃんかよ。

ぴろぴろ
はい以上です!ごどうさん、お疲れ様でした。

ごどう
お疲れって、、お前これ何したんだよ。。

ぴろぴろ
実は今日は「福笑い挑戦中に顔のパーツをこっそり真ん中にギュッと集めたら、何ゲーム目で気づくのか」という検証でした。

 

ごどう
ふざけるんじゃないよね。

ぴろぴろ
ただ、2回でも気づかなかったので先が長そうだと思い、3回目は口を笑わせてみました。

ごどう
心臓止まるかと思ったんだけど。

 

という訳で検証の結果、

出来上がった福笑いの顔が勝手に笑っていたら、流石に気づいた。

 

総括

ごどう
まぁ、どちらにせよ、改めて福笑いがここまで難しいものだったっていうのはびっくりしたね

 

ごどう
いくら自分の顔といっても、暗闇の中でパーツを配置していく難しさは変わらないもんだね。

 

ごどう
結局、自分の顔って自分が一番よく知らないのかもしれないなぁ。

 

ごどう
鏡とか写真で見るくらいで、自分の顔を一番よく知っているのは、実は他人なのかもしれないね

 

ごどう
皮肉なんだけどね

ははっ…。

 

 

 

ごどう
でも、そうでしょっ?☆

 

ごどう
今夜、あなたの夢に会いに行きます☆