腹話術とは、口は動かさずに音声を発し、あたかも人形が喋っているかのように見せる技能の一つである。
腹話術の歴史を振り返ると、実は古代にまで遡る。元々呪術のや占いの一部として用いられ、唇を動かさずに音を発することで神秘的な力を示していたとか。
それから数百年の時が経ち、1750年に初めて人形を用いた腹話術が誕生する。
あたかも人形が喋っているようなこのパフォーマンスこそ、我々のよく知っている腹話術だろう。
そして日本における腹話術の第一人者としては、ものまねタレントとしても活動していたいっこく堂が挙げられる。
「2体人形の同時操り」や「時間差会話」など、彼の腹話術は多方面で高い評価を得ている。
さらに人形に歌を歌わせたり、腹話術界で不可能とされてきた「パ行」の発音などは、他の腹話術師も簡単に真似できる境地ではない。
だが…
我々も、
音声を自在に操る、腹話術師になれたなら。
一朝一夕に会得できる技術ではないことは重々承知の上、それでも1メディアとして、その境地に挑戦してみたい。
ということで今回は、腹話術をマスターしてみる運びとなった。
腹話術に挑戦してみた
今回の挑戦には次の人物が参加する。
ごどう…当サイトの企画スタッフ。どちらかと言えば横で喋る人形寄りのルックスだが、今回はスマートな腹話術に挑戦する。
ぴろぴろ…当サイトの管理人。ごどうの腹話術への挑戦をサポートする。幼少期、いっこく堂を文具店のことだと思っていた。
我々はとある休日、都内某所にごどうを呼び出して今回の挑戦について説明した。
怖いんだよ腹話術の人形。
やぁ、僕チャリー。よろしくね。
なんでもう一回自己紹介してるんですか。
声が…遅れて….聞こえて…くるよ??
マジで情けないです。
あといっぱい情けないって言うなよ。
まぁでも、ここから練習してマスターしていきましょう。
ごどうに与えられた猶予は2週間。
この短い期間で、彼が腹話術をマスターすることは可能なのか。ごどうの腹話術漬けの日々が始まった。
頭脳には腹話術の理論をみっちりと叩き込み
一流のパフォーマンスに適うよう肉体を鍛え上げ
人形に愛情を注ぎ、人形と寝食を共にし…
そして、2週間後…