現在放送されているクイズ番組の中でも、テレビ朝日の『パネルクイズ アタック25』は非常に歴史の長いクイズ番組である。
アタック25とは、赤・緑・白・青に分けられた出場者4人が早押しクイズで争いながら25枚のパネルを埋めていき、最終的に一番多くのパネルを獲得した人が優勝というクイズ番組だ。
このパネルにはオセロの要素も含まれており、同色で挟むことで他の色のパネルを奪うこともできる。クイズに正解するための知識と、自色のパネルををいかに増やしていくかの戦術も大事になってくる。
そしてこのアタック25には、優勝者のみが最後に挑戦できる「海外旅行チャレンジVTRクイズ」なるものが存在する。
優勝者は、25枚の内獲得したパネルのみが空いた状態の画面に映し出される映像を見て、それが何の人物、またはどこの場所の紹介をしているのかを答える。
見事クイズに正解すれば、通常の優勝賞金とは別に海外旅行の特典も付いてくる、挑戦者からすれば絶対に正解したいクイズである。
獲得したパネルが多いほど、拾える情報が多くなるので正解できる可能性は高くなる。しかし画面のほとんどが隠されていても、ほんの一部の情報から紐解いて正解を導き出す猛者もいる。
このVTRクイズは、そんな優勝者の狂気じみたクイズ力を垣間見ることができる、アタック25一番の盛り上がりの場面といっても過言ではないだろう。
そんなクイズの猛者たちも音を上げる、最難関のVTRクイズは作れないだろうか。
昨今、テレビ局も予算の縮小が進んでおり、賞金と海外旅行を毎回セットで出していたら番組が存続できないかもしれない。
ここはアタック25という歴史的番組を存続させるためにも、海外旅行をなるべく勝ち取らせないようなVTRクイズが必要とされるのだ。
ということで今回は、残ったパネルで隠された映像からはそう簡単には正解できないVTRクイズを作成する運びとなった。
製作開始
今回は実際の5×5の25枚のパネルを拝借して、挑戦者が早押しクイズで獲得したパネルの枚数つまり空白になっている部分をランダムに設定し、クイズを作成していく。
もちろんここでは空いているパネルがいかなる枚数の場合にも対応していく。いわずもがな、空いているパネルの枚数が多いほど回答者には有利である。
そして回答に挑戦してもらうのは以下の人物だ。
ごどう…当サイトの企画スタッフ。中高6年間柔道部に身を捧げ、クイズとは無縁の人生を送ってきたが、アタック25のような一般参加型のテレビ番組へのあこがれは強い。
それでは早速ごどうに、挑戦者が絶対に苦戦するであろう「海外旅行チャレンジVTRクイズ」に挑戦してもらおう。
第1問
今回ごどうが早押しクイズで獲得したパネルは9枚。画面の36%しか隠されていない、通常であれば比較的容易なケースである。
そんな1問目がこちらだ。
そう、ここから先は直前の早押しクイズでの戦績が役に立つかは別の話。我々の作成したVTRクイズにごどうは早速苦戦を強いられる形だ。
なんで点在してるんだよコブクロが。
それでは2問目を見ていこう。
第2問
まぁでも、露骨に東京ドームが写ってて、東京ドームが正解ってことはないんでしょうが…
東京ドームシティですかね?
空いたパネルは13枚、52%空けられた視界もこのクイズの前では死角同然だ。
第3問
今回は「13」のパネル両横の線路が重要なキーになっている。
あるいはアタック25の早押しクイズで優勝する実力者であれば、この少ないヒントから正解を導き出せたかもしれないが。
なんでこんなに散らかってるんですかヒントが。
3問目までを終えて未だ正解なしで苛立つごどう。
今回突然回答を任され、いたずらに海外旅行のチャンスを失い続けるだけの嫌な状況を断ち切れるか。
続いて4問目である。
第4問
インド半島!インド半島でどうですか?
本来のアタック25では正解が浮かばずに無言で終わってしまう挑戦者もいるほど、このVTRクイズは過酷を極めるものだ。
しかし今回、わずかながらも地理の知識を最大限に引きずり出したごどう。
第5問
ううん宇多田ヒカルにそんなPVあったような…
ああ、それか河村隆一か!?河村隆一でどうだ!
残ったパネルにおさまる情報量を推理するその手腕、見事である。
現実は非情である。
コブクロ見るだけで腹立ってきたな。
第6問
まったく分からないけどスイスあたりですかね。
スイスの、ジュネーブで!どうですか!?
こりゃもう無理ですね。
第7問
まあ国を聞かれてるので…こんな小さいのはじゃあ、バチカン市国とか?
しかし、柔軟な見方をすれば解けていたかもしれないので、今回初めて悔しいです。
最終問題
近くに川のようなものが流れ、大阪の道頓堀にあるドンキホーテとかでしょうか?
じゃあうんこのとこ隠したら分かるわけないじゃないですか。
というような具合である。
結果、8問中クイズ素人のごどうが正解できたのは0問であった。
総括
いかがだっただろうか。
今回我々が用意したクイズは、おそらく本家のアタック25に出場するような方達であっても結構苦戦するのではないだろうか。もちろん「難しすぎて本家と乖離している」という意見もあるとは思う。
しかしそのような方々にも、今回用意したVTRクイズはぜひチャレンジして欲しい。
予算の関係で海外旅行の権利を渡したくないと番組側が判断したとき、このような問題が挑戦者たちに襲いかかる可能性は多いにある。
そんなとき、今回のクイズで心構えを整えておくことが肝要だろう。我々はつまるところ、テレビ朝日よりも挑戦する人々の味方であろうと思う。
苦労した分だけ、きっと海外旅行も素敵なものになるはずだから☆
完
何を読み取れっていうのこっから。無?答えは虚無?