お前の息子は誘拐した。狭い部屋に閉じ込めてある。
息子を生きて返して欲しければ明日までに現金で3千万円用意しろ。
警察に通報したら息子の命は無いと思え。
初めまして、岐阜の右下と申します。
日本人の良さは「お・も・て・な・し」とはよく言ったものです。
招いた人をついついもてなしてしまうのは日本人の国民性みたいなものなのでしょうか。
そこでふと思ったのは「子供を誘拐した誘拐犯もついつい子供をもてなしているんじゃないか」ということです。
ましてや「小さい子の自由を奪っている」という罪悪感とまだ幼い子供の恐怖に満ちた表情が相まって、必要以上にもてなしてしまうかもしれません。
ということで、今回は一流誘拐犯が誘拐したガキとどのように過ごしているのか、一部始終をご覧いただきたいと思います。
一流誘拐犯によるもてなし
「市川、ハグしたらそれはもう好きだろうがよ。山田はお前のことが好きなんだよ。」
「あっ、たかしくん大丈夫?お腹空いてない?ここにあるお菓子自由に食べていいよ。」
ブラックサンダー、カントリーマアム、チロルチョコ
全てガキが好きそうなお菓子で揃えてある。
しかしこれでは終わらない。
一流の誘拐犯の部屋は壁にもお菓子がある。
ベリッベリッ、バリバリバリバリバリバリバリ
「おっとっと、食べる?」
スッ
パカッ
スッ
「ヤンヤンつけボーもあるよ。」
一流の誘拐犯は必要以上にお菓子を揃えている
セイキンが好きなヒカキンのアンチが存在しないように、お菓子が嫌いなガキは存在しない。
お菓子を食べさせておけば大抵ガキは喜ぶ。
「あ、ごめん。そういえば飲み物がまだだったね。」
プシュッ
ドボドボドボドボドボドボドボドボドボドボドボドボドボドボドボドボドボドボドボ
一流の誘拐犯はパフォーマンスを欠かさない
話して飽きない、見て飽きない。これが一流の誘拐犯のあるべき姿。
ガキが楽しむためなら喜んで急須でファンタを注ぐ。これが一流の誘拐犯の仕事なのである。
「暇じゃない?ババ抜きやる?」
鳩に好かれないホームレスが存在しないように、トランプが嫌いなガキは存在しない。
ガキが暇そうだったらトランプをしてやるのも一流の誘拐犯の仕事。
シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ
パパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパ
スッスッスッスッスッスッスッスッスッスッスッスッ
「はい、たかしくんの分ね。」
一流の誘拐犯は誘拐中のガキに「女」を教える
誘拐しているガキは小学校低学年。そろそろ女を知ってもいい年頃だ。
誘拐ついでに女について教えてやる。ガキにとってはババ抜き以上に価値があるだろう。
「暇だね。なぞなぞでもする?」
リンガーハットが入っていないイオンモールが存在しないように、なぞなぞが嫌いなガキは存在しない。
ガキが暇そうだったらなぞなぞを出してやる。これも一流誘拐犯の務めだ。
なかなか難しいなぞなぞだ。
たかしは分からないみたいなので正解を教えてやる。
「答えは、鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)でした~!」
一流の誘拐犯は若者の流行に敏感である
ガキと楽しく会話するためにはガキの話題に合わせないといけない。
今流行りの鬼滅の刃は完璧にチェックしてある。これも一流誘拐犯の務めだ。
「さっきたかしのお父さんがお迎えに来たからね、もうそろそろお別れなんだ。」
ガキの父親が金を持ってきたようなのでガキの身柄と交換する。
しかし一流の誘拐犯はガキと別れる際にもサービスを忘れない。
「ちょっと待ってね。」
「はいこれ。大事にとっておいてね。」
そして身柄を親の元へ返す。
ちなみに中身は
ババ抜きに使ったエロトランプだ。
あんな刺激の強いトランプを目にした後だ。ガキは家に帰った後も悶々としているはず。
一流の誘拐犯はアフターケアも欠かさない。
以上になります。
皆さんも楽しい誘拐ライフを送ってください。
では!
完