雪見だいふくに移植して一番美味しいアイスはどれか




 

数々のお菓子メーカーの開発する目新しいお菓子が日々コンビニやスーパーの商品棚を彩っていく中、

雪見だいふくは長きにわたって消費者から愛され続けている氷菓子の一つである。

 

雪見だいふくとは1981年にロッテにより発売された氷菓子で、アイスクリームを薄い皮で包んだ大福フォルムが特徴の商品だ。

バニラ味がメインだが、期間限定でチョコレートやストロベリー味も発売される。

 

そして雪見だいふくといえば、このモチモチの皮部分が美味しさを構成する大部分と言っても過言ではない。

大福にアイスクリームという一見アンマッチな組み合わせも、この薄皮を通じて溢れる多幸感とともに口の中で調和する。

 

この薄皮の正体は和菓子の材料の一つである求肥(ぎゅうひ)と呼ばれるもので、白玉粉または餅粉に砂糖や水飴を加えて練りあげたものである。

求肥に含まれる糖分の保水性のおかげで長時間柔らかさを維持することができ、低温または常温の状態でも、我々はモチモチの雪見だいふくを食すことが可能なのだ。

 

そう、この求肥の存在こそが、雪見だいふくの美味しさが理にかなっている何よりの証拠である。

 

 

もし雪見だいふくの皮で包めば、他のアイスもさらに美味しくなるのではないだろうか。

 

もちろんお店に売られているアイスはそのままでも美味しい。市場に出るまでに、長期間に及ぶ研究開発を経た100点満点のアイスたちだ。

ただそんなアイスたちも、雪見だいふくの皮という存在にあやかれば、もしかすると101点、102点のクオリティを叩きだせるかもしれない。

 

ということで今回は雪見だいふくの皮で包んだとき一番美味しくなるアイスは何なのかを調査する運びとなった。

 

調査開始

今回の調査には次の人物に参加していただく。

 

ごどう…当サイトの企画スタッフ。氷菓子に目がない。過去色々と行き詰まったときに、本当に一瞬だけ雪見だいふくをいやらしい目で見たことがある。

 

そして今回は以下に用意した、コンビニ・スーパーで手に入る16種類のアイスを使用する。

 

これらのアイスを雪見だいふくに移植したものを順にごどうが食していき、一番美味しいアイスはどれなのかを決める。

 

ごどう
錚々たる顔ぶれですね。お腹を壊さないよう頑張ります。

 

ごどう
大福という和菓子に合うとしたら、やはり和テイストのアイスではないでしょうか。お、ジャンボもあるのか。このサクサク生地がどう転ぶのか…

 

16種類のアイスを前に様々な思案を巡らすごどう。子供の頃に見ればさも夢のような光景を、今宵は雪見だいふくが届けてくれる。

 

それでは早速調査を開始しよう。

 

1. ガリガリ君

一つ目のアイスはガリガリ君。赤城乳業の看板商品であり、雪見だいふく同様に1981年から販売されている。

 

ごどう
一発目から衝撃の組み合わせですが、どんな融合を見せてくれるんでしょうか。

 

それではこのガリガリ君を雪見だいふくに移植していく。今回はその全貌を余すことなくお見せしよう。

 

まずは雪見だいふく本体から外側の皮のみを引っぺがさなくてはならない。

 

まるで外科手術がごとく、おなじみのピンクのやつで繊細にメスを入れていく。

 

(※中のアイスは作業の都度、スタッフが美味しくいただいています。)

これで皮の抽出が完了。あとはここに、餡となるそれぞれのアイスを詰め込んでいく。

 

共に長い歴史を歩んできた氷菓子81年世代が、今初めて同じ鞘に収まる。

 

これで一丁上がりだ。

 

ごどう
風邪がMAXのときに口から出るやつですか?

 

ごどう
初っ端から想像を絶する見た目ですね。とにかく味の方に期待しますね。いただきます。

 

ごどう
一気に掻き込むタイプの食べ方じゃないと無理だな。

 

ごどう
んごォ…!!

これは…

 

ごどう
なるほどね。今回は「甘さ」が重要な指標の一つですわ。この雪見だいふくの皮自体がすでに甘いから、中のネタの甘さが抑えられていればそれだけ良いと思います。

 

ごどう
それでいうとこのガリガリ君は暴力的ですね。甘い皮の中に甘いアイス。

味覚は疲れるし、虫歯の危険性も大です。

 

ごどう
シャーベット系は厳しい戦いになるんじゃないかなぁ。

 

1つ目のガリガリ君を食べ終わったごどう。仕上がりは不発に終わったものの、早くも成功の鍵を分析する

それでは続いてのアイスを見てみよう。

 

2. チョコモナカジャンボ

続いては森永製菓より販売されているチョコモナカジャンボである。

サクサクのモナカにバニラアイスと板チョコがサンドされている贅沢な作りであり、非常に人気の高いアイスクリームである。

 

そして今回もこのチョコモナカジャンボという餡を、雪見だいふくの皮に包み、仕上げていく。

 

ごどう
中身出かかってますが、一旦見た目のビハインドに関しては目を瞑りますね。

 

ごどう
大事なのは味ですから。それでは、いただきます。

 

ごどう
ん〜〜〜〜〜〜新食感!!

 

ごどう
チョコモナカジャンボといえば、パリパリのウエハース生地ですよね。雪見だいふくの皮がモチモチな分、噛んで次にくる食感がサクサクなのは少し面白いです。

 

ごどう
ただ噛み進めていくと、雪見に包まれたジャンボの皮がいつもの威厳たっぷりのサクサク感をどこかに置き忘れ、しっとり濡れていくのを感じます。

 

ごどう
まるで、そうですね。突然の夕立に濡れた近所の若妻と遭遇したときのように…。チョコモナカジャンボのセクシーな部分を見て改めて好きになるというか、新しい可能性に出会わせてくれましたね。

 

ごどう
ありがとうございます。美味しかったです。ようやく始まったんじゃないですか?大会が。

 

若干のスケベを織り込みながら、評価は進んでいく。

ここから先は残りのアイスとごどうの品評をダイジェストで紹介したあと、今回のベスト3のアイスを発表させていただく。

 

3. メロンパンアイス

ごどう
アイスの性質自体は合うでしょうね。問題はメロンパンの皮の部分ですが…

 

ごどう
おっとこいつは FEEL SO GOOD!

皮がジャンボと違って柔らかいから非常に本来の雪見だいふくに近いです。中のアイスも甘さ控えめで。バニラ系の中身だったら合います。

 

4. アイスの実

ごどう
シルエットは今のところ最適ですよ。雪見だいふくに移植されるための形状をしています。ドナーアイスですね。

 

ごどう
冷たッ!アイスの実、冷たッッ!!

うーん。アイスの実はガリッと行くよりも、口の中で遊ばせて溶かすのが主流ですよね。すると、皮を先に食べた後にアイスが溶けるのを待つというラグが生じる。皮と一緒に噛みちぎることができないから、ラグがある。例えるなら、時差ですね。

 

5. スーパーカップ

ごどう
これは本命じゃないですか?質感は雪見だいふくの真ん中そのものですよ。

 

ごどう
甘すぎましたね…。スーパーカップって100円台のアイスで一番甘いじゃないですか。これだけ甘いと流石に舌が痺れます。

雪見だいふくの中のアイスの甘さが抑えられてる理由を知ってほしい。くどいなぁ。

 

6. ジャイアントコーン

ごどう
最初の感想は、しんどい。単体で食った時は思わなかったけど、ジャイアントコーンのバニラの部分ってかなり甘いんですね。

ここまで甘いとただの空気読めてないやつです。ナッツの部分は嬉しい。

 

7. ビターチョコモンブラン

ごどう
んっと、ゴミ袋ですか?

 

ごどう
ん〜〜はいはい。クランチは、合いますね。しかし要素過多というか。雪見だいふくの皮の中身は一種類が一番いいのかもしれません。

雪を見てるんでね、情景はそのくらいシンプルで良いんです。チョコがすごい甘いのも、気持ち悪いな…。あぁ〜

 

8. パリッと食感のチョコバニラバー

ごどう
雪見だいふく部分がへばりついてきますね。何としてでも雪を見せたいという迫力は加点ポイントです。

 

ごどう
今日食べたチョコの中では一番相性がいいかもしれません。中のバニラが抑えめだったので。

 

9. ハーゲンダッツ

ごどう
高級アイスですね。庶民の雪見だいふくと今から融合させられることを思うと、ゾクゾクしますね。お高くとまってんじゃないよって。

 

ごどう
ふむふむ…ハーゲンダッツのアイスも高級品ですが、皮がやっぱり勝ちますねえ。ハーゲンダーツでさえも雪見だいふくの皮の前では霞みます。

 

10. あいすまんじゅう 北海道あずき

ごどう
これはまたトリッキーな……

 

ごどう
あずきの主張が強すぎますね。天声人語くらい主張してきます。

ただ、和菓子にはなれない。ごめん、これはまずいわ。すごくまずいです。

 

11. 牧場しぼり クアトロチーズケーキ

ごどう
ここにきてチーズアイスですか。楽しみです。

 

ごどう
奥歯みたいですね。

あとチーズが絶望的に合いません…!

粉がなんなんだこれは。甘すぎるのが一番の原因なんだろうけど、でも、呼吸ができなくなりそうです。

 

12. MOW

ごどう
モーって、女の子に言われたいですよね。

 

ごどう
牛の鳴き声「モウ」を冠するアイスだからか、ミルクの味わいがあまりにも深いです。深淵を見た気がします。

 

13. ぎっしり満足!チョコミント

ごどう
アイスと言えばこれを忘れてはいけません。ガリガリ君がノミネートする世界なら、言わずもがな。

 

ごどう
甘くないっていう一点ではありかもしれません。ただ、スイーツではない。

中身が個性を出しすぎると調和が難しいんすよ。チョコミントは暴れん坊だから、アイス界の中でも大げんか。でも結局勝つのは雪見だいふくの皮。不思議なんだけど。

 

以上が16個中13個のアイスのダイジェストであった。

ここから先はごどうが食べた中で、雪見だいふくに移植して美味しかったアイスのベスト3を発表していく。

 

ごどう
ずずっ。

 

ごどう
休憩の味噌汁が美味しいです。

 

それではベスト3を見ていこう。