近年の健康ブームの流れを受けて、銭湯や温泉での「交互浴」というものが注目されている。
交互浴とは、40℃以上のお湯に浸かる温浴と、低音の水風呂に浸かることを繰り返す入浴方法である。
高温のお湯に浸かることで拡張した血管を、冷水で収縮させるというポンプ作用により、全身の血流が良くなるのである。
この一連の流れを、人によっては「ととのう」などと表現する。肉体的な整いはそのまま精神面の整いにも繋がり、昨今多くの人に人気なのがこの「交互浴」なのである。
「交互浴」の方法は様々であり、冷たいシャワーと外気浴による体温調整でも血管は収縮される。必ずしも「高温のお湯・低音の水風呂」が必要になるわけでないのだ。
専門家によれば、人は10℃の違いでも十分交感神経が刺激され、交互浴で得られる効能を体感できるという。
この「交互浴」が、銭湯や温泉に足を運ぶことなく実現できたらどれだけ素晴らしいだろう。
例えばそれが自宅でできた場合、在宅が推奨されるこのご時世にも最適な、良いリフレッシュ方法になるだろう。
ということで今回は、自宅の風呂を使って交互浴を試し、本来の交互浴のような効果は得られるのかを検証する運びとなった。
検証準備
今回は次の人物に自宅での交互浴を実践していただく。
松田さん…今回は自宅で温浴と外気浴を繰り返す。お風呂に入ることは好きだが、交互浴自体は初めて。このサイトには似つかわしくない綺麗な女性の方である。
そして今回の検証を進行・サポートするのが以下の人物である。
ぴろぴろ…当サイトの編集長。水風呂に15分間以上入ることができる。銭湯では体を洗った後の一発目から水風呂に入り、周りの客に一目置かれることがあるという。今回はカメラマンを担当。
ごどう…当サイトの企画スタッフ。サウナ通いが趣味であり、交互浴もお手のもの。都内のスーパー銭湯に詳しい。今回はカメラマンを担当。
桐生…当サイトの企画スタッフ。交互浴は未経験。スイミングスクールのサウナで立ったまま気絶したことがある。今回はカメラマンを担当。
以上、総員3名、当サイトのメンバー全員で今回の検証を進めていく。
それでは早速みていこう。
検証開始
情報を多角的に伝えることが肝要なのです。
ちょっとした体調の変化や、ふっとこぼれた言葉などを余すことなくお伝えしたく、議事録を担当させる次第です。
松田さんの1回目の入浴が終わるまで、一同は待機。
外気浴のシーンをしっかりと撮影できるよう、静寂の中ただひたすら座して待つ。静寂の室内には、かすかなシャワー音が聞こえてくる。
と、そのとき。
そんなことよりお湯加減はどうですか?
では、水滴をしっかり拭き取るのだけご注意を!
無事一度目の温浴を終えた松田さん。これから本格的に「ととのう」ために外気浴へ。
外気浴へ
ガチャっ。
一同はベランダへ。
医師の方による科学的な検証結果でも判明しているらしいです。
再び温浴へ
僕らも部分浴するのでこのまま5分いただけますか?
ちょっとこの状態で入浴し続けるのは厳しいですね。すみません。
再び外気浴へ
再び松田さんがお風呂から上がるのを待つ3人。
ガチャっ。
ゴクゴクっ
こうして本来の交互浴の効果を十分に確認できたところで、今回の自宅での交互浴は終わりを告げた。
検証を終えて
でも水滴を拭き取って浴室から出たら、一気に血行が身体中を巡るようにブワーッとなって、気持ちよかったです。
交互浴の最後は「水」で締めるのが鉄則である。
最後に毛穴を引き締め血管を収縮させることにより、いい具合に体内に熱を閉じ込められるからだ。皆さんも自宅で交互浴をする際、ぜひ意識してみてほしい。
しがない男3人が今日の振り返りを行っているそのとき、風呂場の松田さんから突如、
タオル持ってくるの忘れちゃったので誰か持ってきてください〜!
はぁーい!!今いきまーす!
じゃあ、タオル持っていってください。
完