漫画・アニメの『四天王最弱王』決定トーナメント〜どの一番手が最も弱いのか〜




その昔、

ある漫画のキャラクターがこんなセリフを口にした。

 

「奴は四天王の中でも最弱…」

 

これは自分よりも先に倒された“四天王の一員”に対してかけられた非情な一言であり、「こいつを倒したくらいでいい気になるなよ」という意味合いも込められている。

 

バトル漫画やアニメには、高確率で四天王』が登場する。古くは中国の神話における『四神』(東の青龍・南の朱雀・西の白虎・北の玄武)から始まるように、力を持つ存在として四すくみというのはすわりがよいのだろう。

皆さんも幼心に、四天王という存在に対してワクワクした経験があると思う。

 

しかし、この四天王についてさらに掘り下げてみると、ある悲しい事実に到達する。

四天王の中でも最も弱い者は、大抵「一番手」として最前線に送り込まれ、一番最初にやられるのである。

 

一番手がやられたらそいつよりも強い二・三番手が出てきて、最後に四天王のボスが登場し盛り上がるという流れが漫画・アニメ界の定石であるからだ。

つまり、必然的に『一番手 = 四天王で最弱』という方程式が成り立つのである。

 

 

あらゆるアニメ・漫画の四天王の一番手を集めた時、

 

その中でも一番弱い奴は誰なのだろうか?

 

そいつのことを思うと胸が張り裂けるような気持ちではあるが、深層心理ではどんな奴なのか気になってしまうところだ。

そこで今回はあらゆるアニメ・漫画の中から四天王を抽出し、その中で一番弱い奴だけを集めてベスト8を選出、誰が「四天王最弱王」なのかを決めるトーナメントを執り行うこととなった。

 

出場メンバー

今回、作品の知名度などを考慮した厳しい審査を見事勝ち抜き、『四天王最弱王』トーナメントに進んだ一番手(=最弱候補)たちがこいつらである。

 

エントリーNo.1 サトリ

『ONE PIECE』の空島編に登場。神・エネルに仕える「四神官」の一人。赤い長髪に黄色い瓶底眼鏡が特徴。自身が担当する「玉の試練」の生存率は他3つの試練と比べて一番高い10%クラスで3人は玉の試練を突破する計算である。

禁断の聖地に侵入した麦わら一味を排除するために、四神官の一番手として出撃した…

 

エントリーNo.2 次郎坊

『NARUTO』のサスケ奪還編に登場。大蛇丸の部下「音忍四人衆」のうちの一人。一番手らしく太っており、そのことを仲間にも度々指摘される。サスケを音隠れの里へ運ぶ道中で、後を追ってきたナルト達と対峙。

他の三人を先に行かせ、ナルト達を足止めした後、自身と体格が同じチョウジと一騎打ちに…

 

エントリーNo.3 玄武

『幽☆遊☆白書』に登場。人間界の崩壊を目論む「四聖獣」という集団の一角。全身岩石の巨大な亀のような妖怪。岩の部屋に潜り込んで姿を隠すことが可能だが、作中では自身の体臭がきつすぎて相手に場所を特定される。

城に潜入した主人公一行を最初に迎え撃つも…

 

エントリーNo.4 ジェダイト

『美少女戦士セーラームーンCrystal』に登場。「ダーク・キングダム四天王」の一人。多彩な変装能力、人間の俗な欲望につけこむ作戦を得意とするが、作中では切り込み隊長にも関わらず三連続で作戦に失敗する。

3度目の作戦ではセーラームーン、マーキュリー、マーズと対峙するが…

 

エントリーNo.5 卍丸

『魁!! 男塾』に登場。過激なスパルタ教育を施す「男塾」の三号生。「男塾死天王」のうちの一人。中国拳法・魍魎拳の使い手。その拳は山を崩し、水をも止める(らしい)。「ハナモゲラ」と言われるとかなり怒る

作中では、格闘行事・大威震八連制覇において、死天王の一番手として後輩・一号生のジェイ(ボクサー)と対戦する…

 

エントリーNo.6 サンタナ

『ジョジョの奇妙な冒険』第2部「戦闘潮流」に登場。四人組「柱の男」の構成員である。サンタナという名前は“メキシコに吹く熱風”の意。ほぼ全裸。

柱の男」の中での地位は最下位とはっきりしており、主人公たちと一番最初に対峙する…

 

エントリーNo.7 メタルシードラモン

『デジモンアドベンチャー』に登場。四体の究極体デジモン集団「ダークマスターズ」の一員。自分を絶対強者と信じて子供たちを侮った言動が多い。また、ムゲンドラモンという一際かっこいいドラゴン系のやつがこのあと三番手に控えているため、若干ドラゴンとしてのやりづらさが否めない。

作中では、終盤に「ダークマスターズ」の一番手として主人公たちと対峙する…

 

エントリーNo.8 スペード

『北斗の拳』に登場。ダイヤ、クラブ、ハートと並び「KING四重臣」の一人に数えられる男。ケンシロウいわく「ハゲ」。他の三人は軍団並みの部下を率いているが、自身は5~6人の小隊の指揮を執る。

右目の眼帯はケンシロウに最初の戦いで目を潰されたため装着。そして二度目の戦いでは…

 

今回はこの錚々たる顔ぶれで『四天王最弱王』を決めたいと思う。

そして残念ながら今回は条件が揃わずエントリーできなかったが、敵キャラの一番手として高い知名度を誇るこちらのキャラクターも紹介しておこう。

 

グルド

『ドラゴンボール』のフリーザ編で登場。フリーザの手下である「ギニュー特戦隊」の構成員。一瞬だけ時間を止めることができるが、その能力を活かしきれずにベジータに殺されてしまう。

まず頭と胴体を切断され、苦し紛れに最期の言葉を喋っている途中に頭を吹き飛ばれされるという惨めな死に様であった。

※ギニュー特戦隊は5人構成のため、四天王の条件には合わず今回は辞退していただきました。

 

それではこちら8人のメンバーで、

『四天王最弱王トーナメント』を開始する。

 

四天王最弱王トーナメント表

ランダムで決められたトーナメント表がこちらだ。

 

 

三度の対戦を勝ち上がった者が、晴れて「四天王最弱」の座を掴むこととなる。

それでは早速、一回戦のルールを紹介しよう。

 

「対戦相手に与えたダメージ」

最終的にやられはしたものの、相手に致命的なダメージを与え、続く二・三番手に良いバトンタッチができた者は素晴らしい切込隊長だ。逆に他の三人にほとんど貯金を作れずあっけなくやられた者は、一番手としての役目を果たせていない。

そして今回の一回戦では、後者のような実力の低いキャラクターがより評価され、二回戦に進むこととする。

 

それではこのルールを元に、一回戦を進めていこう。

 

一回戦 第一試合

 

第一試合の対戦カードは「次郎坊 vs 卍丸」。週刊少年ジャンプにて1999年に連載開始した『NARUTO』と、1985年に連載開始した『魁!! 男塾』という、ジャンプを代表する四天王の一番手が争うこととなった。

 

まずは次郎坊から見ていこう。次郎坊はサスケを奪還しにきた木の葉隠れの里のチームの一人チョウジと対戦する。実力は次郎坊の方が上だが、一時的に能力を増大させる三つの丸薬を服用したチョウジにやられてしまう。

しかし勝ったチョウジは薬の激しい副作用に苦しみ、戦線離脱。後に救出班によって助けられ、集中治療室で長時間にわたる治療を受けた。

 

それではこの次郎坊の一番手としての働きぶりについてまとめてみよう。

対戦相手: チョウジ

相手の外傷: 目立ったダメージはないが、土や砂による汚れあり。

相手の容態: 重体。自身の使用した薬の副作用で細胞の死滅が進行しているとのこと。

 

次郎坊はやられはしたものの、相手に甚大なダメージを与えたことが見受けられる。

 

ちなみにこの勝負に敗北後の次郎坊の容態は「瀕死」ないしは「死亡」というとんでもない二択であった。

 

 

では次に卍丸について見てみよう。卍丸は一号生であるジェイという対戦する。卍丸はアメリカ人でボクサーとしても活躍するジェイを圧倒し、手刀で左胸に穴を開けて出血多量に追い込むなどの活躍を見せる。

しかし0.7秒間に10発のパンチを繰り出す「フラッシュピストンマッハパンチ」というジェイの大技にやられる。ちなみにこの技の代償として、ジェイの腕の筋肉は壊滅し、二度とボクシングができない体となった。

対戦相手: ジェイ(男塾一号生)

相手の外傷: 右胸に穴。出血あり。

相手の容態: 出血多量で意識朦朧。治療のため戦線離脱。両腕の筋肉が壊滅。

 

次郎坊同様に、この卍丸も負けはしたものの相手に大きなダメージを与えたことが見て取れる。

 

ちなみに敗北後の卍丸の容態は「死亡」であった。

 

 

– 審査 –

この次郎坊と卍丸、両者とも相手を戦線離脱まで追い込み、その後他の四天王メンバーとの対戦を不可能にさせた点では実力は拮抗している。

となると差がつくポイントは「対戦後の相手の見た目」だけだ。卍丸が相手に派手な外傷を与えたのに対して、次郎坊の相手は見た目だけだとほぼ無傷だった。

 

ということで今回の試合は、相手に与えたダメージがより少なかった音忍四人衆「次郎坊」の勝利とする。

 

一回戦第一試合から見応えのある勝負だった。

それでは続いて一回戦第二試合だ。

 

一回戦 第二試合

 

続いてはサトリ vs ジェダイト

 

サトリは「玉の試練」という自身が用意したステージで麦わら一味のルフィ・サンジ・ウソップを迎え撃つ。そこでは触ると爆発したり蛇が飛び出る謎の玉が無数に浮かんでおり、ルフィら3人は大苦戦。

またサトリの手には衝撃波を生む「インパクト」という武器が埋め込まれており、これにも3人は苦戦。致命的なものはなかったが、サトリはルフィら3人に吐血を含むレベルのダメージを負わせた。

対戦相手: ルフィ、サンジ、ウソップ

相手の外傷: 3人とも流血。サンジは吐血痕あり。

相手の容態: 3人ともその後、他の敵と対戦する余裕あり。

 

ちなみにサトリの敗北後の容態は「失神かつ、歯が数本抜け大量のたんこぶあり」であった。

 

 

一方でジェダイトについて。

作中では三度もセーラー戦士と対戦する場面があり、最初の二度は妖魔という土人形を代わりに戦わせ、三度目は自らが戦闘に参加するも全てで敗北。その度にセーラー戦士たちの絆を深めてしまう。

また、いずれもセーラー戦士たちに与えたダメージはわずかで、普段女子高生のセーラー戦士たちは対戦の翌日に何事もなかったかのように登校して授業を受けることができた。そして三度目の戦いでは、セーラー・マーズに火だるまにされ、逃亡する。

対戦相手: セーラームーン、マーキュリー、マーズ。

相手の外傷: ほぼ無傷。

相手の容態: 軽い打撲程度。

 

敗北後のジェダイトの容態は「無傷、ただメンタルにダメージあり」だ。

 

 

– 審査 –

以上のことから、対戦相手にダメージを与えるどころか自信をつけ、後の四天王全敗に一役買ってしまったジェダイトの方がやはりポイントは高い。

よって、ジェダイトの勝利とする。

 

続いては第三試合。

 

一回戦第三試合

 

玄武 vs サンタナ

 

玄武の方は、作中では主人公陣営の蔵馬と対戦し、岩石でできた体とそれぞれの部位を分裂することができるという特性を活かし、一発目の攻撃で相手の腹部に一撃を食らわすことに成功。

しかし相手に体の核(コア)となる破片の存在を見抜かれ、それを奪われることで身体の構成を破茶滅茶にされてから(股間に顔面がくっつくなど)、コアの破片を砕かれ敗北した。

対戦相手: 蔵馬

相手の外傷: 腹部に深めの傷あり。

相手の容態: 命に別状はないが、大事をとって戦線離脱。

 

敗北後の玄武の容態は「死亡」

 

 

対するサンタナは「20×4センチの隙間に潜り込める、相手の体に潜り込む、肋骨一本一本を動かせる」などの能力を発揮し、シュトロハイムとジョセフという主要メンバーを圧倒。

日の光を浴びると石化してしまうという短所こそ持っているが、シュトロハイムを自爆に追い込み、ジョセフを敗北寸前まで追い込む。結局、運悪く空高く昇った太陽と井戸の水に反射した光にさらされて石化してしまい敗北した。

対戦相手: シュトロハイム、ジョセフ

相手の外傷: シュトロハイムは足を切断後自爆、ジョセフは腕を骨折。

相手の容態: シュトロハイムは死亡、ジョセフはぎりぎり戦闘継続可能。

 

敗北後のサンタナの容態は「石化」

 

 

– 審査 –

この第三試合、サンタナにとっては相手が悪すぎたようだ。玄武は元より「弱い敵キャラ」として高い知名度を誇っていたし、サンタナは一回戦から優勝候補と激突してしまったようなものである。

またサンタナは、自身が所属する「柱の男」という四天王の中でのポジションは一番低いのだが、それは他の三人が強すぎるからという事情もある。

 

しかしこれは『四天王最弱王』トーナメント。結果が全てだ。

今回の勝負は玄武の勝利とする。

 

続いては一回戦のラストとなる第四試合である。

 

一回戦第四試合

 

メタルシードラモン vs スペード

 

メタルシードラモンは空中から水中までをカバーする機動力でウォーグレイモンを噛み砕く寸前まで追い込んだが、逃げたはずのホエーモンの決死の体当たりを受けて弾き飛ばされてしまった

直後に「冗談ではない!」と言いながらホエーモンを殺害したものの、その瞬間にウォーグレイモンのブレイブトルネードにより飛び込まれ、放ったアルティメットストリームごと口から全身を引き裂かれて死亡する。

対戦相手: ウォーグレイモン、ホエーモン

相手の外傷: ホエーモンは頭部に大穴が貫通。ウォーグレイモンは目立った外傷なし。

相手の容態: ホエーモンは死亡。ウォーグレイモンは疲労。

 

敗北後のメタルシードラモンはの容態は「死亡」

 

 

続いてスペード。砂漠と化した世界では貴重な種もみを老人から奪う際に、ケンシロウと一度目の対峙。その際に自身が放った矢を跳ね返され右目が潰れ、逃亡

その後前述の老人の村まで行き村人を襲うも、助けにきたケンシロウと2度目の対峙。ほぼ何もできず、両腕を折られた後北斗残悔拳によって、体を縦に裂かれ、死亡

対戦相手: ケンシロウ

相手の外傷: 無傷

相手の容態: 心身ともに健康。

 

スペードの敗北後の容態は「失明/両腕骨折→死亡」である。

 

 

– 審査 –

まさに「奴は四天王の中でも最弱…」という言葉を地で行く男、スペード。メタルシードラモンも悪くない素材ではあったが、それをひと回りもふた回りも上回ったのがスペードである。

この勝負、スペードが文句なしの二回戦進出だ。

 

スペードにとってはノーダメージでの二回戦進出だろう。

しかしこの後の精鋭ぞろいの二回戦においてはどうなるだろうか。全く予測がつかないのがこの『四天王最弱王』トーナメントである。

 

もっとも、二回戦の独特なルールが彼らを苦しめることになるかもしれない。それでは、早速二回戦へ進もう。

 

二回戦のルールは…