二回戦
二回戦のルールは、
Amazonの商品レビューにおける言及頻度である。
今回はベスト4に進んだ「四徳」がどれだけ言及されているかをカウントしていく。例えば、以下のレビューの場合「ハサミ」と「ナイフ」を1カウントとする。
ここで重視したいのが、あくまで使用頻度に言及したレビューのみをカウントしていくという点である。
また、各徳の性能の良し悪しについては、評価の対象とはならない。あくまでどの徳について「言及されたか」のみをチェックする。徳の低いものは結局、話題にすら出ないのだ。
そして公平を期するために、ベスト4に進んだ「四徳」が全て搭載されている十徳ナイフの商品レビューのみを集計対象としていく。
今回は「缶切り」「コルク抜き」「鱗取り」「ピンセット」の4つ全てが搭載されている十徳ナイフのレビュー、およそ5000件あまりをチェックして、各徳がどれだけ言及されているかをカウントした。
二回戦
第一試合 缶切り vs コルク抜き
「缶切り」
レビューにおける言及件数: 8件
「コルク抜き」
レビューにおける言及件数: 7件
よって、勝者は…
「コルク抜き」に決定!
惜しくも破れた缶切りについては、実用性に打ち震えて徳を勝手に増す者も確認できた。
もちろんこれは1回の言及とカウントしているが、彼のような過激派たちの存在が、すんでのところで明暗を分けたのだろう。
いやはや十徳ナイフの世界は奥が深い。ひとまずはコルク抜きが、決勝戦へと駒を進めた。
第二試合 鱗取り vs ピンセット
「鱗取り」
レビューにおける言及件数: 0件
「ピンセット」
レビューにおける言及件数: 8件
よって、勝者は…
「鱗取り」に決定!
下馬評通りに決勝へ進出した大本命・鱗取り。レビュー言及数0件というオーバーキルを果たし、暗黒武術会の戸愚呂チームが如く、圧倒的な力を見せつけて予選を勝ち上がった。
レビューに関しても、逆に使用する機会がないという報告だけは見つかるという圧巻ぶりだ。
こうして鱗取りが決勝戦へ進出。
激闘を繰り広げた結果、決勝に残ったコルク抜きと鱗取り。
いかがだろう、蓋を開けてみると下馬評通り「徳がなさそう」な者たちが順当に勝ち上がってきたではないか。みなさんもこの結果にはおおよそ異議はないものと思われる。
しかし、勝負が予定調和で終わらないのは世の常である。今回はこの最終決戦に、さらに2名の刺客を送り込む。
敗者復活と関東学生連合
敗者復活
決勝の前に、これまで敗退した 6徳 + トーナメントの抽選から漏れた 2徳 の計8徳の中から敗者復活者を決める。
トーナメントの組み合わせや、一回戦ごとにルールが変わる要素などを踏まえて、より公正な審査をするためにもう1徳、決戦の場に引きずり出そう。
敗者復活者の選定方法は、一回戦と二回戦のルールにおける総合評価で決定する。まずは一回戦のルール「Amazon・楽天・アスクルにおける検索結果数」において、敗者復活の対象となる 8徳の順位はこうなった。
検索結果数の多いものから順にポイントを振っていく。順位が低いものほど高いポイントが得られるのだ。
続いて二回戦は「Amazonの十徳ナイフ商品レビュー内での使用頻度に言及したレビュー数」である。そしてこちらの順位はこうなった。
そして、一回戦+二回戦の合計ポイント数は以下である。
これにより、敗者復活枠としてこのトーナメント決勝戦に進出するのは爪ヤスリに決定した。
“全てを平(なら)す者”
『爪ヤスリ』
奇しくも一回戦直前、抽選にて涙を飲んだ爪ヤスリが決勝の舞台に上がってきた。
正規のルートで勝ち上がり体力が削られている 2名に対し、爪ヤスリとしてどこまで相手を削れるのか。失うものはないという気持ちで、かき回してほしい。
関東学生連合
関東学生連合…箱根駅伝本戦の出場権を得られなかった大学の中から、予選会で個人成績が優秀な選手が選抜されて構成されたチーム。21番目のチームとして、本線に出場できる。
トーナメント参加者である十徳のモデルケースを決める選定において、涙を飲んだ 11番目以降の徳たち。放課後日が暮れるまで練習に明け暮れた彼らの努力を、我々は無視できないだろう。
彼らの代表に値する11位の徳を、
次点十徳連合の代表として決勝に進んでもらう。
そして、
次点十徳連合より、
ひも通し 決勝進出決定。
“一気通貫”
『ひも通し』
舞台は整った。それでは改めて、「コルク抜き」「鱗取り」「爪ヤスリ」「ひも通し」の4者で最終決戦を始めよう。
優勝はどの徳に!?