漫画・アニメの『四天王最弱王』決定トーナメント〜どの一番手が最も弱いのか〜




二回戦のルール

一回戦は「どれだけ相手にダメージを与えられなかったか」が評価対象だったが、

続く二回戦では新たなルールを設ける。それがこちらだ。

 

「他の三人からの評価の低さ」

たとえ敗北を喫しても、四天王の他の面子からは厚い信頼を寄せられている可能性もある。例えば「〇〇を倒すとはなかなかやるじゃないか」「何、〇〇がやられただと!?」のようなセリフを他の三人に言わしめれば、高い評価を受けていることになる。

逆に「俺を〇〇なんかと一緒にするなよ」とか、それこそ「奴は四天王の中でも最弱」のようなお馴染みの言葉を吐かれるようでは、所詮それまでの存在ということだ。

そしてこの二回戦においては言うまでもなく、後者のようなキャラが決勝へと勝ち上がる。

 

それではここまで勝ち進んだ四人の戦士による二回戦、スタートだ。

 

二回戦 第一試合

 

一回戦では、作中で対戦相手にダメージを与えた印象がわずかに弱かった次郎坊、作中でセーラー戦士たちにほとんど有効打を打てずに相手の駒も減らせなかったジェダイトが、それぞれ二回戦へ進んだ。

こうして見るとジェダイトの方が明らかに他の三人からの評価は低そうだが、果たして。次郎坊、ジェダイトの評価について見てみよう。

 

次郎坊は作中で、その見た目も手伝ってしまい同じ音忍四人衆の一人・多由也から『くせーよデブ』『ゲスチンやろー』などと罵られるシーンが多々あった。さらに二番手・鬼童丸も対戦に繰り出し、次郎坊同様に苦戦していることを知った残りの二人が「次郎坊のデブはともかく、鬼童丸は何をしているんだ」と発言していたことから、一番手としてあまり期待をかけられていないことがわかる。

また他三人からの評価ではないが、その四人衆がなかなか作戦を終えないことに不満を感じたボス・大蛇丸から「まぁ足を引っ張ってるのはすぐに腹が減る次郎坊か…」という発言も飛び出している。

 

ジェダイトはセーラー戦士たちとの二度目の対戦に敗北してアジトに戻った際に、同じダーク・キングダム四天王のネフライトから「お前の生み出す妖魔は所詮土人形」と、自らが生み出す妖怪の分身の脆さを指摘された。そして三度目の勝負に負けた後には同じくダーク・キングダム四天王のクンツァイトより「見苦しいなジェダイト」と罵られるシーンもあった。

その他では特に厳しいことを言われるシーンはなく、また前述二つの発言に関してもジェダイトを貶しているというよりはスキンシップの延長といった雰囲気でもあった。

 

・くせーよデブ

・ゲスチン

・次郎坊のデブはともかく

・足を引っ張ってるのはすぐに腹が減る次郎坊

 

・見苦しい

・所詮泥人形

 

– 審査 –

これもまた、一回戦ごとにルールの異なるこのトーナメントの妙であろう。この二人がもし一回戦で当たっていれば、圧倒的に実力の低いジェダイトが勝ち上がっていたかもしれない。

しかしここは二回戦。次郎坊の方が明らかに他三人からの評価は低い。ルールに救われた次郎坊が、この『四天王最弱王』トーナメント決勝戦の扉を開くこととなった。

 

また、ここで敗退したジェダイトを擁する『セーラームーン』の作者・武内先生は、なんと第二試合に登場する玄武を擁する『幽遊白書』の作者・冨樫先生の奥様である。

惜しくも夫婦対決とはいかなかったものの、四天王最弱王へのバトンは夫である冨樫先生へ、ジェダイトから玄武へ確実に渡された

武内先生の悲願である(かもしれない)『四天王最弱王』を、夫である冨樫先生が叶えられるか。これもまた一つの見所である。それでは二回戦第二試合、スタートだ。

 

二回戦 第二試合

 

一回戦ではジョジョの奇妙な冒険の「柱の男」の一人・サンタナに圧勝した玄武。そしてデジモンの「ダークマスターズ」のメタルシードラモンに圧勝したスペード

優勝候補と優勝候補の一騎打ちだが、ここでのルールは「他の三人からの評価の低さ」である。さぁ、どんな勝負を見せてくれるだろうか。

 

玄武に対する他の三人からの評価がはっきりと描写されている瞬間は、玄武が蔵馬に負けた後である。

四聖獣の二番手として出てきた白虎からは「使い走りの玄武を倒したぐらいでいい気になるなよ」と言われ、三番手として出てきた青龍からは「所詮、前の二人は前座。」と言われている。

その他、特に褒められることなどはなく、“使い走り” “前座”という重い二言が玄武の仲間からの評価の低さを印象付けてしまっている。

 

スペードは自身が放ったボウガンの矢をケンシロウに跳ね返され右目を潰された挙句、鼻骨・両腕を折られ最終的に体を真っ二つにされたものの、自身が所属するKING四重臣のリーダーからは意外にも「スペードが!?」と驚かれている。

また、同じKING四重臣の一人・ダイヤがケンシロウと対峙した際には「このダイヤ様はスペードなどとは格が違う!」と発言しているが、それ以外で他の三人から低い評価を受けている描写は見られない。

 

・前座

・使い走り

 

・スペードが!?

・スペードなどとは格が違う

 

– 審査 –

スペードの方が他の三人からは白い目で見られそうではあるが、他の三人の人柄なのか、そこまで低い評価を受けていないという印象である。

この試合に関しては、三人からの評価がより低かった玄武の勝利とする。

 

 

これで決勝進出者が出揃った。ジェダイトから受け取ったバトンを、しっかりと玄武が次に繋げた

次の勝負を制したものが『四天王最弱王』となる。

 

それではこのトーナメントを締めくくる決勝戦、そのルールがこちらだ…

 

四天王最弱はどちらの手に..