美女に吹きかけられるタバコの煙、どの銘柄が一番興奮するか




第3位

ブラックデビル

ココナッツやチョコなどの甘い香りが楽しめる、オランダ製の個性的な銘柄。吸い口に甘いシロップが塗られたフィルターを採用している。2018年に一度は国内販売が停止したものの、コアなファンの期待に応えるがごとく翌年に待望の復活を果たす。

 

ごどう
「ブラック」「デビル」も、自分が女性に求めたい要素です。これは非常に楽しみです。

ぴろぴろ
もうただのドMなんですね。

 

ごどう
良いですねブラックデビルを吸う女性。これは興奮します。

ぴろぴろ
煙がまだです。

 

ごどう
んっふ。

 

ごどう
ああ…なるほど。まず、

煙自体に甘さはそこまでないんですね。どちらかと言えば木材を燃やしている香りに近い。

ぴろぴろ
おー、甘くないんですねそんなに。

 

ごどう
村の御神木を無造作に折りちぎり、火をつけて口にするような荒々しさも感じられます。

彼女は巫女とは思えない奔放さを持ち合わせており、僕に向かって煙を吹きかけてくる。

ぴろぴろ
ん、巫女はどこから出てきました?

 

ごどう
この野性味のある奔放さが僕の気持ちをかき乱します。

「巫女の神聖さ」「悪魔の無邪気」が共存した魅惑のフレーバーですね。当初想定した形ではなかったですが、これはこれで高評価です。

ぴろぴろ
すみません根本さん。巫女ってどこから出てきましたっけ。

根本さん
ごめんなさい。

要素が多すぎて・・・何も・・・

 

第2位

ピアニッシモ

クセ・刺激の少なく、ナチュラルな吸い心地で女性に人気の煙草ブランド。パッケージも可愛らしいものが多く、初心者の方にもおすすめの銘柄。細い。

 

ぴろぴろ
女性人気の高い銘柄です。これは期待大ですね。

ごどう
身の回りの女性でも吸う方を見かけます。先ほどまでと比べて、等身大の想像が膨らませそうです。

 

ごどう
この細タバコ。まさにって感じで良いですね。興奮します。

ぴろぴろ
だから煙がまだなんで。

 

ごどう
んふ〜ん。

 

ごどう
あ〜…これは、そうですね。

僕はマフィアの下っ端構成員なんですよ。

ぴろぴろ
違いますよ。フリーターです。

 

ごどう
仕事でミスを犯した僕は執務室に呼ばれたところで、ドアを開けるとボスが険しい顔で迎えるんです。

その横には涼しい顔をしたボスのワイフ。手には火のついたピアニッシモ。

 

ごどう
淡々とボスに叱責を受けながらも、僕の気持ちはワイフに注がれます。

部屋に充満する煙を肺一杯に吸い込む。好きだ。このワイフのタバコになりたいと。

ぴろぴろ
と。じゃなくて。

 

ごどう
燃やされて、身体を減らしながらも彼女の口に触れていたい。

そんな欲求が頭を支配しました。これは興奮度がかなり高い一品です。

ぴろぴろ
これ、等身大の想像なんですか。

ごどう
はい。

ぴろぴろ
身長すごいですね。

 

第1位

ピース

アメリカのバージニア葉と国産の優良葉のブレンドタイプで、日本を代表する銘柄の一つ。バニラタイプの香料がバージニアの香りと味を引き出し、深みを生み出す一品。洗練されたパッケージは、愛煙家の間でも評価が高い。

 

ごどう
ヒカルの碁で、ジジイの棋士が若い後輩に、本当に美味いタバコはこれだと言ってました。

ぴろぴろ
愛煙家の好む高級志向なタバコのイメージですね。

 

ごどう
いやあこれは俺も愛煙家になります。

ぴろぴろ
別に愛煙家は煙浴びる人のことじゃないですよ。

 

ごどう
んほぉ〜……あっ…

ぴろぴろ
イキました?今。

 

ごどう
……すみません。今って西暦何年ですか?

ぴろぴろ
なんかスイッチ入りましたね。

根本さん
2020年です。

 

ごどう
鼻腔をくすぐるのは紛れもない昭和の空気です。僕は定食屋に座っている。今とは違い、どんな場所でもタバコが吸えた時代です。

食事を終えた僕の横で、おもむろにタバコを吸い出す女性が一人。

だらりと食後に語り合う昼下がりですね。もちろん、この女性とは肉体関係があります。

ぴろぴろ
とりあえず肉体関係にしとくのやめてください。

 

ごどう
しかし、煙の匂いは薄れて、ふと我に立ち返ります。

ノスタルジーに浸りながらも今を生きなければいけない哀愁を感じるのです。昭和から令和へと舞い戻り、今の時代を確認してみます。

なんと今は2020年。指で表せばそう。ピース。

ぴろぴろ
クサッ!

根本さん
クッサ!

 

ごどう
でもだいぶ分かってきました今回の企画。要はチラリズムなんですよ。

ぴろぴろ
ほほう。チラリズム?

根本さん

 

ごどう
メンソール系やブラックデビルのような甘いタバコよりも、こういうタバコらしいコクの中に、ちらっと女性の息遣いを感じるのが一番興奮するのかもしれません。

 

ごどう
ということで、

これが一番ですね。

ぴろぴろ
なるほど。チラリズムが重要でしたか。

 

すなわち、今回の調査結果は次のようになった。

美女に吹きかけられるタバコの煙で、一番興奮する銘柄は、

 

紙巻きたばこ、ピースである。

 

ぴろぴろ
いやぁお二人ともお疲れ様でした。

ごどう
いえいえ、こちらこそとても有意義な時間でした。またやりたいね。

根本さん
お疲れ様でした。

 

総括

いかがだっただろうか。

世間ではますます隅に追いやられているタバコの煙も、美女に吹きかけられるならば悪くないと思った人もいるのではなかろうか。

 

もちろんタバコの煙が健康に害悪であることは変わらない。しかしきっかけ1つで、それらの見方が少しでも変わってくれれば。

 

そしてここで、長すぎて記事中では全て公開できなかった、ごどうがつけた詳細なレポートをここに展開しよう。是非とも参考にしていただきたい。


「ウィンストン・キャスター」
「甘い誘惑」を感じさせるマイルドな煙。この煙は雪深い森の奥にひっそりとたたずむ古城を連想させた。その古城には邪悪な魔女が住んでいると、近隣の住民たちは噂する。そんな噂を確かめるために古城を訪れる僕。
出迎える魔女。
「お前の心臓を私によこしなさい」
無理難題を投げかける口からは白い煙と共に甘い香りが立ち昇る。そんな味。

「POM POM」
青くもみずみずしい果実、りんごの香り。
丁寧にもいだリンゴからは「僕たちは美味しいよ」そう語りかけるかのように甘い匂いが香る。
りんごが主食の「りんご娘」と交わすキスの後味はこんな味なのだろう。青い青春。
「ハイライト」
目に染みるぜ。
それと同時に、過去に犯してきた若い過ちが脳内を駆け巡る。
守れなかった約束、大事にできなかった人達、自分に負けた弱さ。泣けてくる。
「それでも前を向くのが人間じゃないか」そんな言葉と共にそっと寄り添ってくれる優しさがこの煙には充満していた。
「アメリカンスピリット」
農業の始まりとその帰着点。これも一つの正解。様々な形式で農作物を口にしたい、そんな人間のおこがましさを孕んだ荒々しい煙。
ある種の怖さに興奮する性(さが)を持ち合わせている僕にとっては至高の一品。
「エコー」
吸い込んだ煙でさえ、鼻を刺激するには十分なケミカルミックス。鼻が内部から崩壊するかと思った。
「LARK」
『人生の休息』
ラークの煙にはこんな名前をつけてみたい。
タバコ特有のいがらっぽさや後付けされたフレーバーはそこに一切存在しない。
「本来、タバコってこうだったんじゃないかな?」そう語りかけてくるような直球ストレート。女性の口から吐き出されたことを思えば、煙とはこれでいいのかもしれない。
「キャメル」
水分を含まないその煙からは、名前の如く砂漠の風景が浮かぶ。
アラビアンな風体のエキゾチック美女。
体に纏ったレースの薄布を風に揺らしながら煙を吹きかけてくる。この香りは部屋に充満するお香なのか、キャメルのものなのか、混じり合いすぎて判断は難しい。
夜も更けた砂漠の静けさの中、その煙の味を思い出しながらラクダに揺られる。
寒さが砂漠を覆う。
「ジタン」
苦みが第一印象。
煙が去っていく時にはその苦味も遠くに消える。別れのタバコ。
「マルボロ」
俺はこのマルボロを4年間常飲している。
伝統に裏打ちされた確かな吸いごたえが僕を魅了してやまない。
しかし、美女の口から吹き出された煙はまるで様子が違った。
幼いのである。
伝統は雲隠れし、無邪気に飛び跳ねる幼児のような奔放さだけが煙には残っていた。
「マルボロは、こうじゃないんだ、、。もっと重厚な、ものなんだよ」
美女には悪いが、僕はマルボロのもうひとつの側面には耐えきれなかったんだ。
すまない。
「ROMEO Y JULIETA」
鉄板で焼けた、たこ焼きのような香り。
英語で綴られた名前からは想像もつかないほど、西の香りが鼻をくすぐる。
ヤンチャな関西娘の後ろ髪には、はまきの匂いがよく似合う。