人類学によれば、我々人間が現在のように直立二足歩行で歩き、複雑な言語で意思疎通をおこなうまでにはいくつかの進化の過程があったという。
皆さんは以下のような図を見たことがあるだろうか。
これは「人類の進化の図」である。
一番左の猿人に始まり、中間の原人・旧人を経て、一番右の我々新人が誕生したことを表す図だ。
もちろん猿人から新人への進化は一朝一夕の話ではない。最初の猿人の誕生は今から約440万年も前に遡る。
この祖先たちが約440万年もの間、厳しい環境を生き抜くための「進化」という道のりを歩んできたおかげで、我々の今がある。
これはそんな偉大な歴史についても教えてくれる、非常に重要な図だと言えよう。
この「人類の進化の図」、
もっとかっこいい並び方はないだろうか?
せっかく人類の偉大な進化の過程を示す図なのだから、もっとドラマチックに並んでもらいたい。
そこで今回は思い切ってこの図の祖先たちの並びを入れ替え、最もかっこいい人類の並び方はどれなのかを検証することにした。
我々の祖先の偉大なる進化に感謝しつつ、2020年という区切りの年に改めて彼らを映えさせてあげようではないか。
検証開始
今回はおなじみであるこちらの「人類の進化の図」を使用する。
まずは以下のように、それぞれを背景透過で切り取ったものを用意。
これだけ見るとただの図鑑であるが、上記の画像が揃えば準備は万端だ。
これらの順番を入れ替えていくことで、我々人類のクールな進化の仕方を実現していく。
それでは今回あらゆる並び替えの結果たどり着いた、人類の進化の図でかっこいい並び方ベスト5を紹介しよう。
ではまず第5位は、こちらだ。
第5位
「集結」
大スペクタクル映画のラストのように。
地球を脅かす未曾有の敵に対して共闘するために集結した、まさに人類オールスターズ。
正直、最後のやつが6人いた方が頼もしそうだが、やはりバリエーションの違うキャラが横一列になって歩く姿は心を熱くさせるものがある。
縦一列が横一列になるだけで、このような絆と一体感を感じられるのだ。
続いて第4位はこちら。
第4位
「1st Single “Human Being”」
イケてるバンドのジャケ写のように。
奥行きを出すことで図全体がクールに締まる。ロックバンドのCDジャケットよろしく、今回の人類の進化はデザイン性で勝負する。
なるほど確かに、進化の過程は一本道ではあれどその一瞬一瞬は様々な方向を向いていたに違いない。
紆余曲折ある人類の歩みを、一番本質的に捉えているのがこの1st Singleなのかもしれない。収録曲はもちろん『EVOLUTION -進化-』だ。
続いて第3位はこちらだ。
第3位
「ともに、未来へ」
エネルギー関連の広告のように。
5位4位のような大きな並び替えはせずとも、順番を変えてギュッと前に詰めるだけで大きく見え方が変わってくる。
時代も容姿も毛量も関係なく、互いに手を取り合って未来へと歩んでいく。ボーダレスが謳われる現代にぴったりの進化ではないだろうか。
「ともに、未来へ」というコピーと併せて、ナショクラが広告に使いやすそうな進化の図へと仕上がった。
続いては第2位だ。
第2位
「街の雑踏」
もはや現代の一場面ように。
そこにナワバリなど存在しない、渋谷のスクランブル交差点のごとく自由な交通の行き来が見て取れる。
『猿の惑星』のHAPPY ENDのような1シーンだが、人類の進化史のなかでみなともにこの地球(ほし)を生きてきたのだと捉えると、途端に強いメッセージ性を感じることができる。
どれがどれに進化するのか分からないという欠点はあれど、非常に印象的な進化の図になった。
それでは第1位の発表だ。
第1位
「かつていた場所」
それでは進化をみなさんで振り返ってみよう。
まさに人類のOB会。猿人や原人が、現代の視点から各々の立ち位置を振り返るエモーショナルな進化図に仕上がった。
さながらかつての自分を振り返りながらおこなうパネルディスカッション。普段偉そうにしている新人類も「こんな先輩がいたんだ」と襟元を正すきっかけになるだろう。
人が未来へと進むためには、過去に学ばなければならない。人類のこれからの進化にとって重要な要素も内包した、非常に示唆的な進化の図に仕上がった。
さて、ここまでベスト5を発表したが、今回はワーストも発表しておこう。こちらである。
ワースト
「絶体絶命」
こうなったらしまいである。
助かる道もないし、進化も急だしで、最悪だ。
総括
いかがだっただろうか。
「人類の進化図」を今一度見直すことで、長年の進化の道のりが決して真っ直ぐで平坦ではないことに改めて気づくことができた。
互い違いの方向を向いたり、久々にみんなで集まったりしてもいいわけである。
そして現代、科学技術という叡智により我々の文明はさらなる発展を遂げている。我々は、この行列の先頭を歩めているだろうか。
各々の今の立ち位置を見つめ直すきっかけとしていただければ、これまた幸いである。
やっぱりこの位置が、一番落ち着くね☆
完