新たな食材や調理法が日々生まれていく中、酒のつまみは多様化の一途をたどる。
居酒屋の突き出しのようにシンプルなものから、一つの料理として突き詰め洗練されたものまで、酒のつまみは様々だ。
「酒のあて」とは言われるものの、ときに酒を引き立てる脇役にとどまらず主役級の存在感をもって卓上に踊り出る。
SNSの隆盛やグルメ系メディアの増加により、主役脇役を問わずおつまみたちには数多のスポットライトが当たってきた。
コンビニで買えるスナック菓子・缶詰から、冷蔵庫の野菜を塩もみするだけでできるお手軽レシピまで。
多くのおつまみの存在が白日の下に晒された現在、全く新しいおつまみを開拓する余地はほとんどないように思われるが、
決して、そんなことはない。
今回我々は、誰でも安価に手に入れることができ、酒もいい具合に進む究極のおつまみとして、ふりかけに注目した。
ふりかけとはもちろん、主に炊いた白飯の上にふりかけて使う調味料的副食物のことを指す。
魚・肉・野菜など自然豊かな素材を含有し、白飯にかけて食べることを想定した濃い味付けが、酒のつまみとして最高のポテンシャルを有していると推察した。
あとは、実際に美味く酒が飲めるかどうか。だけである。
ということで今回は、ふりかけだけをあてにお酒を飲み進め、酒のつまみとしての可能性を探る運びとなった。
巷に蔓延るアイデアレシピとは一味違う晩酌の新たな可能性を切り開き、日常に彩りをふりかけようではないか。
検証開始
今回はこちらの、市販のふりかけ24種類を使用する。
やはりふりかけと言えば丸美屋の商品は外せない。「味道楽」や「すきやき」など、定番のふりかけたちが顔を並べる。
中には少しばかりお高い高級ふりかけも発見した。給料日後にしか手を伸ばせない代物であろう。
かと思えば「すみっこぐらし」や「プリキュア」のような可愛らしい顔ぶれも。プリキュアで酒を飲む境地に至れれば、なかなかに極まったオッサンだろう。
そんな人は大人しくすみっこぐらししておいて欲しいが。
そんな色とりどりのふりかけをつまみに酒を飲んでいく。
もちろんであるが、今回はふりかけ単体のポテンシャルを調査するため白飯の利用はNGである。
そして今回の検証に参加するのが次の人物だ。
ごどう…当サイトの企画スタッフ。貧乏な学生時代にはおかずが買えず、白飯をよそう器を毎回変えることで見かけ上のバリエーションを保っていた。ふりかけはのりたま派。
桐生…当サイトの企画スタッフ。小料理屋で4年ほど働いており、ふりかけを自作する調理技術がある。好きなふりかけは何?の質問にレシピで返す猛者。
ぴろぴろ…当サイトの編集長。今回は撮影と進行を担当。大のお酒好きで、基本おつまみはなし。ただアルコールだけを飲み続ける晩酌を好む。
以上の3名で検証を進める。
…チョコレートのお酒??
もう今日これで終わりでいいんじゃないですか。
それでは早速始めていきましょう。
1. のりたま
1つ目のふりかけは丸美屋の「のりたま」。玉子味の顆粒と海苔の絶妙な組み合わせが人気の、ロングベストセラーふりかけである。
卵が先に来るんだけど、噛んでいくと海苔が来る。
海苔が俺らと酒をくっつけるんだわ。ノリだけにな。
ふりかけと酒、全然いけますわ。
2. 牛角ふりかけのり
2つ目は人気焼肉店『牛角』監修の「牛角ふりかけのり ごま香る旨塩味」である。
3. ソフトふりかけ 牛肉しぐれ煮
これ本当はふりかけじゃないんじゃないですか?
次これいきましょうよ。
さっきの日本酒が福島でこの焼酎は熊本。地方のお酒が飲み比べできるのはいいですね〜。
ふりかけも、俺のほっぺも。
4. ドラえもん
ドラえもんふりかけ、かなり良いですよ。
なかなか早いペースで気持ちよくなっていく二人。
まだまだふりかけは残されているが、最強のおつまみになりうるふりかけは見つけられるか…!?