本記事は2021年11月5日に初版を公開し、以後更新を継続してまいります。ぜひこの企画の行く末をともに見届けてください。
最終更新 2021年11月5日
わらしべ長者とは日本のおとぎ話の一つである。
そこから転じて、物々交換を経て最終的に大きな対価を得ることの比喩表現としても使われる。
ある一人の貧乏な男が、観音様のお告げに従い藁しべを持って旅に出た。道中アブが顔の周りをたかって邪魔だったので、宮本武蔵ばりの技術でアブを藁しべの先に結びつけることに成功する。
その後、男は子供の世話に手を焼く母親と出会う。子供がアブつきの藁しべを欲しがったので、その母親の持っていた蜜柑と藁しべを交換することになる。
次にその蜜柑を欲しがっていた商人に出会い、蜜柑と上等な和服の交換に成功する。
やがて和服は馬と交換され、その馬は大きな屋敷と交換された。そこで主人公の男は裕福な暮らしをしていくという話である。
わらしべが屋敷に化けたという結果だけを見ると夢物語だが、それぞれの交換においては絶妙な需要と供給のバランスが成立している。
また、このわらしべ長者は現実世界にもいくつか例を見ることができる。
このヘアピンから最終的にトレーラーキャビンを手に入れた女性は半年間で25回の物々交換を繰り返した。
一番最初は自身のインスタグラムとTik Tokにヘアピンの写真をアップロードし募集を募ったそうだ。話題性もさることながら、現代らしい賢いやり方である。
SNS全盛のこの時代こそ、わらしべ長者になれる可能性は非常に高まっているのかもしれない。
今回はこのサイトを利用して、
オンラインわらしべ長者を実施する運びとなった。
前述の女性のように上手くいく保証はどこにもない。貰い手が現れないまま藁が静かに腐っていく未来も覚悟しているつもりだ。
しかし、なんの影響力も持たない小汚い我々が一本の藁から大きな夢を得ることができたなら、記事を見てくれている方々にも一抹の感動を与えられることだろう。
ということで早速このロマン溢るる企画に挑戦し、インターネットの偉大さに触れてみよう。
オンラインわらしべ長者のルール
まず肝心の藁しべであるが、原作になぞらえると実は藁しべではなく「アブが結び付けられた藁しべ」が必要であることが分かる。
しかし、オンラインでの交換において小虫は衰弱死してしまう可能性が高く本企画には不適である。
そこで今回藁しべに結びつけるのはアブではなく
バブを代用する。
このバブ付きの藁しべについて、以下のルールで物々交換を進めていく。
ルール1. 1回の交換が成立するごとに本記事とGoogleフォームを更新する(これは本サイトの活動における週一の新作記事更新には含まないものとする)
ルール2. 交換取引については、郵送・宅配か、都内の一部であれば直接受け取りも可能。これは取引が成立した場合に、直接連絡の上取り決めをおこなう。
ルール3. 同じタイミングで複数の交換の申請をいただいた場合は、運営の判断でより価値の高そうなものを優先する
今回のオンラインわらしべ長者は、次の物々交換申し込みフォームを中心に進めていく。
さて、この記事を見た貴方。ぜひ頭の片隅に、この企画の存在をそっと置いておいて欲しい。
そして一年後、藁しべが何になっているか貴方がこっそり見に来てくれるのを、我々はここで待っている。
続く
1度目の交換 藁しべ→??