決勝戦のルール
最後、決勝戦においても一回戦・二回戦とは違うルールを設ける。
こちらが決勝戦特別ルールだ。
登場したページ数・コマ数の総合計
不本意ながら四天王の一番手として繰り出されたものの、実は作中では重要な存在として扱われる者もいる。そういうキャラは作中の多くの場面で取り上げられているだろう。
その一方で相手に大したダメージも与えられず他の三人から馬鹿にされた上で露出もほとんどなく、後のストーリー展開などにほとんど影響を与えない者もいる。「こいつは必要だったのか?」と読者の間で噂になるかもしれない。
そしてもちろん今回は後者のような影響力の低い、つまり「登場したページ・コマ数」のより少ない方を勝者とし、『四天王最弱王』の栄冠を与える。
一回戦・二回戦で「弱さ」「評価の低さ」を見せつけて勝ち上がってきた二人の一番手代表がついに最後、己の「尺の短さ」を刃に最弱王の名を争う。
それでは『四天王最弱王』トーナメント決勝戦、始めよう。
決勝戦
ここで勝つのと負けるのでは大違い。勝てば『四天王最弱王』として後世まで名が残る。
そう…
トーナメントは一回。
最弱の名は一生。
長かったトーナメントが終わりを迎える時が来た。
早速勝者を決めよう。次郎坊、玄武についてはここまでで散々洗いざらいにしてきた。もう能書きは十分だ。
二人が作中で登場した、
ページ数・コマ数がこちらだ。
「次郎坊」
登場したページ数:81ページ
登場したコマ数:142コマ
「玄武」
登場したページ数:21ページ
登場したコマ数:44コマ
勝負あり。
終わってみれば、圧勝だった。誰も彼の優勝に文句はないだろう。
今回の『四天王最弱王』トーナメントは…
漫画『幽☆遊☆白書』より、四聖獣の一番手「玄武」の優勝となった。
元は四天王的な存在の走りである古代中国の四神。皮肉にもその一角と同じ名を冠する『玄武』が、四天王最弱王の称号を手に入れた。
長き時代を経てまたもトップに立つ存在に返り咲くさまは、中国4000年の歴史の雄大さを改めて感じさせるものである。
最弱のポテンシャルを発揮しながらも二回戦のルールに沈んで涙を飲んだジェダイトに代わって、見事手にしたこのタイトル。冨樫夫妻が二人で掴んだ勝利といっても過言ではないだろう。
そして散っていった他の出場者たち。
すでに作中で散っていったのに改めて散らせてしまったことは申し訳ないが、彼らの存在が四天王という集団に彩りを添えたことは間違いない。
彼らがいたから、我々は作品を楽しめたのだ。
長きに渡って我々を楽しませてくれる作品たちに、そしてその作品を作り上げた偉大なる先生方に、今一度大きな感謝とリスペクトを。
そしてその中でも、玄武にひときわ大きな
「おめでとう」を。
ここに送る。
完